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渋谷らくご 青森 meets 福笑! [落語]

渋谷らくご 青森 meets 福笑!
於:渋谷 ユーロライブ

三遊亭兼太郎『真田小僧(上)』
三遊亭遊雀『真田小僧(下)』
笑福亭福笑『葬儀屋』
三遊亭青森『猫定』

休出。
あと数時間頑張ればなんとか休出しなくてもいいくらいまでは昨日の時点で行ったんだけど、頑張る前に気力体力時間が尽きた。
まあ3〜4時間やりゃ終わるだろ、そしたらシブラクに遊雀師を聴きに行くか、と思っていたら結構ギリギリになってしまった。というか少しこぼれた。まあいいや、あとは月曜だと切り上げる。さすがに気力が持たないし、体力も限界。なら落語聴かないで帰れよとも思うが。
相変わらず渋谷は人が多いなあ。スクランブル交差点を撮影しながらチンタラ歩く人をかき分けてユーロライブまで。

兼太郎さん、「渋谷といえばハロウィン」というイメージのようで、「普段は真面目なんでしょうけど、なんでそうなったゃうんですかね。ありましたでしょ、何年か前にトラクターをひっくり返すってのが……」。本人は気づいてなかったようだけど、渋谷の真ん中にトラクターはないと思うよ……。
ハロウィン当日は浅草で余一会だったそうで、出番前に楽屋から外に出てみると浅草にもコスプレカップルがいたそうで、「なんでああいう奴らは磁石でもはいってんのかってくらいくっつくんだ」と毒づく。
浅草の子どもたちは無邪気に青空を屋根にする人たちにも「トリックオアトリート」をかまし、鬼ころしをもらいそうになっていた話などから子どもの噺に。
親子して顔芸してる。
間男の顔を見たのか、というところでも金を取るのは初めて聴いた。いつもここが一番のタカリポイントだよなあと思っていたのだが、意外にもここでは取らない。まあさすがに悪どすぎるというのもあるし、ネタバラシはあっさりとさせた方がいいのか。

遊雀師、「続きやろうか」と講釈部分からを引き継ぐ。
さらう時間なんてなかっただろうに、いきなりでもあんな固有名詞がたくさん出てくる講釈をサラサラとできるんだからやっぱり噺家の記憶力はすごい。
「薩摩に落ちた」の後に袖に向かって「兼太郎、ここまでやるんだよ! 『真田小僧』なんだから」と一喝。
「ヤなジジイだね、いま兼太郎ちゃんは楽屋で怒ってると思うよ。『師匠にいいつけてやる』って思ってるかも……。でも兼好になに言われてもね。あー兼好より先輩でよかったー! 先輩の弟子だったらこんなことやらないよ」とポロリ。まあ兼好師が聞いても笑っておしまいだろうけど。
噺の後にマクラという珍しい形態に。
福笑師と初めて会ったときのエピソードを。大阪だったそうで、「師匠が『大阪には安くて美味い店があるんや……さくら水産』と言われて。こっちはどう反応すればいいのかわからない。でも意を決して『師匠、さくら水産、知ってます』『お、行ったことあるの?』『師匠、……さくら水産、東京にもあります』『えっ、どこに!? 』『いたるところに……駅前にはだいたいあります』『えええええっ!』って……。あのね、噺家ってこんな小さいことをこんなに大きく膨らませていうけど、これに間使いなく事実ですから。ドキュメントです」だそうで。
「今日は青森ちゃんがトリ。シブラクが売り出してる。伯山以来じゃない? シブラクが推していたのはあと喜多八師匠と左團次師匠なんだけど、残念ながら亡くなってしまった。……だから青森は売れるか死ぬかどっちか」。
そこからは青森さんの師匠である白鳥師の二ツ目時代の伝説を。遊雀師は白鳥師の2年後輩だそうで、一緒に二ツ目時代を過ごしたそうだ。池袋演芸場の楽屋で志ん朝師からホワイトボードを使って上下の説明を受けた話や『時そば』で屋台を担ぐんじゃなくて大八車のように引いて喬太郎師から「アニさんあれはないよ」と怒られて「あっ、そうか」といって押した話とか。
「そんな話してたら時間なくなっちゃった」。もう一席聴けるかと思ったけど甘かったようだ。
引っ込んだ後に「師匠すみません」「いやいや、お客さんに笑うてもらうのがいちばんやから」という遊雀師と福笑師のやりとりが丸聞こえ。

福笑師、たまさんの師匠だが聴くのは初めて。
いろんな世間の出来事を並べて毒づきながら「……そんな中おいで頂いてありがとうございます」ということを何度か繰り返す。
『葬儀屋』は舞台が現代なので新作だろう。けったいな客に従業員が困るという『代書屋』のスタイル。遺族の家族がボケで葬儀屋がツッコむというフォーマット。こまごまとギャグは繰り出され、なんというかひとり漫才っぽい。それはたまさんも同じだけど。師匠譲りだったんだな。

青森さん、開口一番に「……猫はいいね」。うん? あ、うん、猫はいいね。
合コンで女の子を口説くテクニックとして「自分に似ている動物」の話をする、という「合コン孔明」の友人の話から両国回向院にあるという猫塚の話にいって『猫定』に。
『猫定』は何度か演目自体はネットなどで見たことはあるが、聴くのは初めて。圓生師以降は掛ける演者もあまりおらず、今は雲助師がやるくらいらしい。
しかし私が前回青森さんを聴いたときは『もう半分』、今回も化け猫の噺で、怪談というか怪奇もの。たまたまなのか、そういう噺を積極的に掛けている時期なのか。
落ち着いた重厚な語り口で噺の雰囲気にはよく合っている。爆笑ものの新作も聴いてみたいところだが。

久しぶりに渋谷に来たので、ドンキのPBを集めたというドミセに行ってみようとしたら間違えて普通のドンキに行ってしまった。11月11日はポッキーの日ということで、店頭でポッキー柄のバルーンを配っており、女子や外国人が大喜びで振り回していた。……邪魔くせえ~。ドミセに行ってみたら改装で臨時休業。なんだよー(天どん師っぽい終わり方)。
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