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三遊亭兼好 独演会 昼の部 [落語]

三遊亭兼好 独演会 昼の部
於:三鷹市芸術文化センター 星のホール

三遊亭けろよん『転失気』
三遊亭兼好『短命』
三増れ紋 曲独楽
三遊亭兼好『へっつい幽霊』

ちょっと遠いので電車で行くかバイクで行くか少し悩む。今日は昼夜どちらの回も行くのでまーたブログの更新に時間が取られる。電車で行けば少しでも書けるし、行きは本が読める。朝起きたら薄曇りだったので、こんな天気なら電車で行くかーと思ったが、いざ出かける段になって太陽が出て雲が薄くなってきた。
んー、だったらやっぱりバイクかー! と結局バイクで。金木犀の香りがそこかしこからほんのり漂ってくるし、空気は爽やかだし、やっぱり気持ちいい。

けろよんさん、なんかもうどんどん上手くなっていくなあ。前座2年目でしょ?
「んんんんん、え、なに?」というような聞き方が兼好師っぽい。というかやっぱり一門はみんなそういう細かいところが似るよね。

兼好師の一席め、「最近は明るい話題が少なくて……。藤井くんくらいじゃないですか。すごいですよね、八冠ですよ。そもそもプロになること自体がすごいことなのに、さらにその中でタイトルを全部獲ったんですよ。本来他の棋士を目の前にして『このヘボども』っていったっていいくらいの立場ですよ。でも彼は謙虚だからそんなことはしない。名人になった時だったか、記者に『登山でいえばいま何合めですか』って聞かれて『森林限界くらいですかね』って答えたんですよ。そもそも噺家は『森林限界』って言葉すら知らない。ウチの師匠なんて『森林限界はわからないけどお酒なら八合ぐらいいけるな』っていってましたから。普通ならこんなに強かったら悪役というか、『誰が彼を倒すんだ』という楽しみが出てくるんですけど、彼は悪役にならないですからね。なれないというか。半分寝ているラクダみたいな……」。なんかわかる。渡辺明九段とか悪役っぽかったけど。
「そうなるともう悔しいからなんか失敗してほしい。結婚とか……。結婚くらい『九冠は無理だったね』とか言いたい。野球の大谷くんも『あんなボール球に手を出した』とか。でも藤井くんにしても大谷くんにしても、あれだけ謙虚で頭が良くて人が良さそうな人のところには釣り合う人がくるんでしょうね。最近結婚した羽生結弦くんもはおかみさんの情報が全然出なかったんですが、8歳上なんですってね。……あ、私、週刊誌の見出しの情報だけでしゃべってますからホントかは知りません。そしたらウチのマンションの結弦ファンが『だったらアタシでもよかったじゃない』って……。アンタ32歳上でしょ! でも羽生くんの奥さんはすごいお嬢様なんですってね。見出しの情報によれば。やっぱり釣り合う人じゃないと無理なんですよ、朝起きたらきっと3回転して『おはよう』って言ってくるんですよ」とどういう偏見?
夫婦は釣り合うという話題から『短命』に。
何度聞いても八っつぁんの焼香の場面はおかしい。「焼香が終わった後にご遺族に『ご馳走さま』っていうとドカンとウケる」ってのはなんというか平和だなあ。
短命のわけをいろいろと説明して、目をくわっと見開いて「短命だろう」というご隠居と、それを見てポカンとする八っつぁんの表情のコントラストも楽しい。

れ紋先生、10年以上前に初めて見てすっかりファンになったのだが、なんせフリーのためかわら版に名前が出ておらず、追っかけようにもどこに出ているかわからない。今日は5年ぶりに見られて嬉しい。
それにしてもまあしゃべるしゃべる。しゃべってばかりで全然独楽を回さない。曲独楽界のアサダ二世か。
「兼好師匠は羽生くんのことを話してましたけどアタシは宇野昌磨くんの方が好き」とか知りませんがな。

兼好師の二席め、「金がすべての世の中とはいいますが、この前は学校のプールの水を出しっぱなしにしてしまった先生が、校長先生と一緒に給料から半額払うことになったんですって。あとどこかの役所で税金を3千万くらい取りはぐれて、それを担当者が弁償することになったそうです。『ミスしたんだから当然だろ』と思うかもしれませんが……。でもそれだったらいつも思うのは、オリンピックだとか万博だとか、最初は『この予算でやります』っていっていたのに、いつの間にか140億とか上乗せされてるんですよ。そのお金はどこから出てるんですか。そのお金を政治家の先生が出すべきなんじゃないですか」。それは確かに。会場から拍手が起きる。「140億もあったら日本中の学校で水出し放題ですよ」。
「お金に気が残りながら死ぬと幽霊になる」というところから『へっつい幽霊』に。
最初に道具屋に泣きながらへっついを返品しにくるのが上方からの男なのだが、どうしてもその話し方が上方落語かのように聞こえて楽しい。たまさんとかそんな感じ。
へっついから出てきた大金を半額もらっても最初の約束の50銭を忘れない若旦那に、「自分では商いに向いてないといっているが、そういうところが商人なんだ。今からでも親に詫びを入れて家に戻れ」と諭すのが優しさがある。
左官の長兵衛の幽霊は軽く頼りない感じなのだが、幽霊になった理由を話す時だけおどろおどろしくなる。それを熊さんに脅され、「スイマセン、こういう時は重々しく話した方がいいのかと思って!」と言い訳するのもおかしい。

夜席までの間にファミレスに入って急いでここまで書き上げる。Bluetoothキーボード持ってきただけはある。
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