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第8回すーふぁむ落語会 [落語]

すーふぁむ落語会 第8回
於:新横浜 新横浜交通ビル パルシステム神奈川本部2階

三遊亭兼好『厩火事』
三遊亭兼好『花見の仇討』

昨日は休日出勤からの高校時代の飲み会。
疲れていたのかさほど呑まず。そのおかげかいつもほどは酒も残らずに済んだ。

曇り空ではあるが、暖かくなってきているのでバイクで新横浜まで。こっち方面には久しぶりに来た。新横浜は担当しているクライアントがあったので月に何度かは来ていたのだが、そのクライアントが移転したり業務縮小したりでめっきりこなくなってしまった。下手したら10年ぶりとかじゃなかろうか。

結構ギリギリに会場に到着。
最前列の真ん中があいており、兼好追っかけ仲間から「ここあいてるよ!」といわれてせっかくだからと座る。そこが開いてると気になるだろうし。高座まで2mの距離。
というかもろに会議室で、こういう会場も久しぶりだなあ。
周りを見渡すと大体が見知った顔。開演前の主催者の挨拶では「落語をあまり聴いたことがない、という方は……1名……。あとはみんなファンクラブの人たちですね……」といわれる。というか主催者もそのひとりで顔見知りだしね。

前座もなくいきなり兼好師。
会場を見て「いいですね、こんな会議室っぽいのは久しぶりですね。もうコロナも落ち着いてきてマスクもいらなくなるという時期ですから。……でもこんなに近くにしなくたってねえ」とやや苦笑い。
「先日バレンタインで驚いたのが、夫婦でチョコレート渡すんですって。……なんのために? え、いまさら何があるんですか? これいろんなところで言ってるんですけど全然共感を得られない。『ウチのダンナは糖尿病があって甘いものダメなの、命に関わるの。……だからあげるの』ってならわかりますよ!?」と相変わらずの兼好節。
「ここ数日は野球が盛り上がってますね。やっぱり大谷くんはすごいですね。打って投げての二刀流ってのは誰もできないですから。落語家とコンビニ店員、なんて二刀流とはワケが違いますからね」ってそんな人いるの? いるんだろうなあ。
「彼はホームランを打つと『どうだ!』っていう顔をするんですけど、そこにナルシスト感がないのがすごい。……モテるんでしょうね」といったところでなぜか会場の電気が消える。「いいんですよ、『この話題に触れられたくないな』と思われたら電気を消してもらえれば喋りませんから……」。
「でもあんなに二刀流で活躍してる人の奥さんになる人は大変でしょうね。女優をしながら小説を書いてます、というような人じゃないと釣り合わないんじゃないですか。しかも大谷くんて家事とかもやってくれそうじゃないですか。活躍した日に『いいよ、皿洗いくらいやるよ』なんていわれたら気が引けるでしょう。それにかわいければ妬まれるし、ブスだったら陰口叩かれるし……。周りみんなが納得するような人ってなかなかいないんじゃないですかねえ。それこそ中に入る人があったら大変そうで……」と『厩火事』に。
なんか「ちょっと郊外の会」によく聴く気がする。
最近は広い会場が多いので、こんなに近くに座ったのは久しぶり。なので表情がよく見える。おさきさんの表情ってこんなにくるくる変わるのか。やっぱり落語は近くで見るのに限りますな。
「珍客到来」のくだりで兄貴分が「おーっと何もいうな! 犬じゃねえ! 手がこう(チンチンのポーズ)になってんの見えた」と制するのがおかしい。

二席め、ここ数日は暖かいので花も早く咲きそうだ、という話に。兼好師の地元福島では梅桃桜がいっぺんに咲く三春町という町があるそうだが、最近ではもう少し位置が変わって郡山がそうなんだとか。
「こないだ梅が満開のときに湯島天神に行ったんですが、梅はきれいですね。しかも香りがいい。マスクをしていても薫ってくる。けどなぜか梅の下で飲み食いをして騒ごうという気にはならないんですよね。中国では桃の木の下で騒ぐということもあるそうですが、桜の花見というのは日本独自のようですね。私は北千住と町屋の間くらいに住んでるんですが、おすすめは町屋の焼き場。数は多くないんですが見事に咲いている。ただ、花見に必要なのは喪服。それから二~三千円の香典。これで『誰か知らないけどすみません』ってお焼香して二階に上がれば日本酒とビールが飲み放題、つまみもある。そして桜が目の前に咲いていて最高なんです。ただ、どうしても飲んで盛り上がって『うぇーい』とかできませんけど……」。黒い黒い。
『長屋』か『仇討ち』か『花見酒』か……とこの時期特有の脳内予想が始まるが、昔は花見のときはいろいろと規制がゆるくなった、という話で『長屋の花見』じゃないな、と見切る。規制がゆるくなって酒を誰でも売れると『花見酒』か? と思うも、花見の余興が大きな評判を得ていたというところから『花見の仇討』に。
打ち合わせの場面でも、六十六部の役目をする芳ちゃんがぞろっぺえなところがあるというのをエピソードトークに入れて伏線にしているのが芸が細かい。この噺もまた四人それぞれの表情が見られて楽しい。

最後に抽選会があり、兼好師のサインと本物のひょうたんに兼好師がイラストを描いたものが景品に。初っ端のサイン1枚目は司会の人に当たった。……え、運営側にも当たる権利があるって珍しいな。いやいいんですけど。というかその人も兼好ファン繋がりの知人だし。

新横浜までだとバイクで1時間半くらいでツーリングがてらだとちょうどいい距離。……だけど帰ってきてから目のかゆみが半端ない。花粉飛んでただろうからなあ……。
タグ:三遊亭兼好
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