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黒門亭 第一部 3595回 [落語]

黒門亭 第二一部 3595回
於:落語協会2F

入船亭辰ぢろ『子ほめ』
林家けい木『壺算』
入船亭扇辰『一眼国』
おしどり 夫婦漫才
入船亭扇好『へっつい幽霊』

映画『トップガン マーヴェリック』がすごいらしい。ひとりで複数回観る人も珍しくないらしく、中には80回以上観た人もいるんだとか。複数回観ることを「追いトップガン」というんだとネットニュースで見た。ホントかよ。
まあとはいえそんなに話題になってるなら観てみっか、どうせなら4DXがいいよなーと思ってみたら全部満席。発売時間にアクセスしたら買えんのか? と思ってトライするも、朝8時の回すら回線混み合って瞬殺。一回繋がりかかるも席を選んでいるうちに他の誰かに買われたらしく、あっという間に埋まってしまった。
まーじゃあしょうがねっかーとせめてIMAXの席を今日の夕方の回で予約する。
恥ずかしながら昔の『トップガン』も見たことがないので昨日アマプラで視聴して予習。なるほど話自体は割とシンプルで「いかにもハリウッドです!」って感じなのね。これがどう展開するのだろう。

とその前に落語も聴かねば。
先日に続いて黒門亭。お目当ては扇辰師。

辰ぢろさん、ご隠居から「相手がいくつでも若く言うのが奥の手だ」といわれて納得している。そうするとサゲの子どもの歳を聞くという話の流れには不自然さがなくなるが、逆に番頭さんに40と言われた時のとっさの行動に不自然さが出てしまうような。まあこの噺は不自然さのオンパレードだから今さらかもしれないが。

けい木さん、最近引っ越しをしたそうで、引越し祝いの席で始さんがコックリさんを始めたそうだ。趣味コックリさんて。コックリさんという単語も久しぶりに聞いた。周りは慣れた様子で「またか」という感じで最初だけ付き合っていたそうだが、最後は皆抜けてしまったらしい。そんな中ひとりで始さんは続けていたそうで、そのうち霊に怒られたのか「志ん輔師匠に謝るのと同じテンションで謝ってた」そうで。そのうち「すみませんコックリさん、けい木の方に行ってください」といわれると……という結構ガチ寄りのホラーに。しかしオカルトは俺も好きだけど、コックリさんはなー。
たっぷりとマクラを話して唐突に噺に入る。
瀬戸物屋の番頭はだいぶ物腰が柔らかい。強引な値引き交渉に困惑する感じがなんか馬石師っぽい。あのどことなくへにょっとした感じ。メリハリが効いて面白い。

扇辰師、謝楽祭の実行委員があるので協会の2階はよくくるが、黒門亭は久しぶりだという。
昨年は黒門亭自体がなかったので約2年ぶりだとか。2年前は客が限定10人でしかも当日キャンセルが出て8人しか客がいなかったという。「生々しい話ですけどね、その日のギャラ、千円。まあそれは仕方ありませんな、だって木戸戦千円でしょ? 売上が8千円で前座とお囃子さんは固定額ですから。で、そこから余った額をみんなで分けるんです。……前座より少ないんだよ。もっと生々しい話をすると、私は家からここまでくるのに往復716円かかる。そうなると儲けが……。そんなわけでね、今日は気合い入ってますよ。15〜16人くらいいますから」。ワリって大変なんだなあ。
両国の見世物小屋風景から始まるが、特に「べな」を広める江戸っ子たちの軽薄な様が楽しい。

おしどり、黒門亭で見ると近い近い。大音量で結構な迫力。
得意のハリガネも客が少ないとリクエストも出にくい。久しぶりにテルミンの実演を見た。

扇好師を聴くのは初めて。
けい木さんも言っていたが、扇橋一門会のような様相に。
やはり扇橋一門、シュッとして実に端正な高座。
無駄がなく淡々としていながらも、サクッとした口跡で聴いていて心地いい。特に江戸っ子の熊さんの気風の良さによく合っている。

さてそんじゃトップガン観てきます。
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