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第二十一回おおとり寄席 入船亭扇辰・三遊亭兼好二人会 [落語]

第二十一回おおとり寄席 入船亭扇辰・三遊亭兼好二人会
於:鴻巣 鴻巣市文化センター

桃月庵あられ『まんじゅう怖い』
入船亭扇辰『道灌』
三遊亭兼好『崇徳院』
三遊亭兼好『元犬』
入船亭扇辰『甲府い』

彼女を職場に送ってからそのまま車で会場まで。だいぶ余裕を持って出たはずなのに環七が異常に混んでて全然進まない。到着予想時間もどんどん伸びて開演時間に間に合わない。こらまいった。とはいえ二人会ってことは前座が出るだろうし、最悪ちょっと遅れてもいいかーと思っていたら案の定開演5分後に会場に到着。しかし、……え、会場の文化センターの駐車場満車? これはまったく予想してなかった。しかも都内じゃないので逆にコインパーキングがない。パニック。おいおい! と思って5分ほど走っていたら近くに運動公園があってそこの駐車場に停められた。

とはいえこれで開演から15分経っている。こりゃ前座終わって一席め始まってるかなーと思っていたらあられさんが「いいよ、あいつはなんにも役に立ってないんだから死んじゃったって。まんじゅうで足んじゃったら『アン殺』だよ」というところだった。
まんじゅうの食べ方上手だね。

扇辰師、「……18分でしたね。これはあられさんのギャラから2千円引いておきます」。私は助かったけどね。
「自分で言うのもナンですけどね。私そこそこ売れてるんですよ。でも2週間ぶりの仕事ですよ」。えーマジ? まあ落語協会は寄席もいまないしね。
最近扇辰師の『道灌』をよく聴く。一度思い出したら気に入ったのだろうか。もちろんすべてにおいて高レベル。

兼好師の一席め、マクラは森発言について。「それにしても二階さんはすごいですね。かならず火に油をそそぐ妖怪なんじゃないですかね。サッカーで言えばPKなのにオウンゴール」というのはすごい表現。
噺に入ると熊さんのとにかく明るいキャラが楽しい。ここまでハイテンションなのは他の噺家でもなかなかないのではないだろうか。
若旦那から恋患いの告白をされたときの笑いをこらえている表情や吹き出し方がとにかく上手い。ポーカーフェイスを装いながらも思わず漏れ出す「くふっ」という声や、どうしても口角が上がってしまうところの表現がリアルでこちらも釣られて笑ってしまう。
一度若旦那を喜ばせてからの「相手のお嬢さんはどこの誰かわからねえんですか!? ……じゃあダメだ。あきらめなさい」という手のひら返し好き。最初に若旦那から「どこの誰かわからない」と言われるパターンと、大旦那に報告したときに「で、どこの誰なんだ」と聞かれて改めて若旦那に聞きに行くパターンがあるが、後者のほうがどんでん返し感があって面白いと思う。今日は後者のパターンだったので満足。

兼好師の二席め、ここ最近は上総屋さんに自分が元犬だと告白するパターンが多かったが、今日は明かさない通常のパターン。

扇辰師の二席め、第一声から「金公、なにやってやがんだ!」と一切のマクラなし。
豆腐の売り声をたっぷりとコブシを利かせて存分に長く聞かせる。もはや唄のようにノドを聴かせるためのツールになっているような。
サゲの「こーふぃーーーーー」の後にたっぷりと間をとってから「おまいーりー」につなげる。この余韻がとてもいい。

帰りも渋滞で往復5時間。疲れた……。
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