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実力派二ツ目独演会 らくご長屋 小辰独演会 [落語]

実力派二ツ目独演会 らくご長屋 小辰独演会
於:中野 なかの芸能小劇場

入船亭小辰『子ほめ』『干物箱』『宿屋の仇討』

昨日の地震はびっくり。揺れる前にテレビや携帯からあのヴイッヴイッという警報が鳴り、寝ていた猫たちもパニックに。幸いパニックはすぐ収まったが、トイレに持っていこうと思って出していたトイレットペーパー床に落ち、ココアに狩られる被害が出た。ウチはその程度で済んだが、被災地の方にはお見舞い申し上げます。
しかしテレビ各局が地震ニュースに差し替えられる中、淡々といつもの番組を流すテレ東さんさすがです。土曜深夜はいつもほぼテレ東ばかり見ているのでいつもとあまり変わらない感じに。途中まで観てた『マツコ会議』、一番面白くなりそうなところで終わっちゃったけどどうなるんだろ。まあネットで見りゃいいんだろうけど。

小辰さんも「ああいう出し抜けはいけません。嫁は子どもを抱き抱えようとしてぬいぐるみを抱えてた」と話す。
「落語を聴きにくるお客様というのは、楽しみを知っているお方。その中でもこんな朝早くからくるというのは……、ちょっと斜め上を行っている」とか。「……私だってお世辞くらい言うんです。でもそれですごいなと思うのは桂宮治と春風亭一蔵ですよ。あのふたりは身体全体を使ってヨイショする。私はどちらかといえば性悪ですからそんなにできない。でもあそこまでやらなくても上手な人もいる。私の師匠も実は上手いんですよ。あんな感じでぶっきらぼうかと思わせてちょっと褒めたりして。ツンデレっぽいところがある」そうで。
お世辞の話からそのまま『子ほめ』へ。
やはり前座さんのものより聴いていて噺がわかりやすい。頭に情景が浮かびやすいというか。多分こういうのが聴きやすさってことなのかもしれない。
大人の褒めようを聴くときに、「50歳の人が来たら?」という問いに「55、6とでもいえばいいだろう」とより老けていってしまうというらしくないミスを犯す。が、「なるほど上に言えばいいんですね!」と多少強引ながらも自らネタにして消化していたのはさすが。
5年ぶりくらいに掛けたそうで、涼しい顔で「意外とできるもんですね」といっていたが、落語家の記憶力すげえな。いやまあ確かに毎日どこかしらで掛かっているだろうから、いつも耳にしているんだろうけども。

二席め、貸本屋の善公のちょっと足りない感じが楽しい。落語にはこうやって自分で役を作ってひとりで演じるといういわゆる「ひとり気狂い」みたいな噺がよくあるが、こんなのが周りにいたのだろうか……?

三席め、江戸の三人連れがとにかくうるさくて派手。『鋳掛けや』の悪ガキ共がそのまま大人になった感じ。
「源ちゃんは色事師」「色事師の源兵衛」と囃されているときに「お前らそんなのよさねえか」とちゃんとリズムに乗りながら自ら手拍子をとっている源兵衛が楽しい。

終演後はいつものように高円寺まで行ってタイ料理ランチを。今日はいつもよりも混んでいて店に入るまで待つほど。自分を棚に上げていうが、非常事態宣言どこに行った。
高円寺では恒例の演芸まつりも始まっているようで、街に流れているBGMも出囃子の三味線が鳴っている。HACOの前を通りがかったら、だるま食堂の特徴的な声が聞こえてきた。今年もいくつか行きたい会があるから調整しなければ。
タグ:入船亭小辰
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