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第9回チャリティ公演 いきいき笑転会 [落語]

第9回チャリティ公演 いきいき笑転会
於:日比谷 日比谷図書文化館

三遊亭しゅりけん『新聞記事』
三遊亭兼好『真田小僧』
三遊亭兼好『宿屋の富』


年に一度のチャリティイベント。兼好師も言っていたが、やっぱり周りの顔ぶれが普段の落語会と異なる。
落語の前にチャリティの説明会が入る。ネパールやインド、タイなどでの学校支援など。しかしいつも思うんだけど、こういうボランティア先ってどういう経緯で決めるんだろう。

しゅりけんさん、「お客様から江戸落語と上方落語の違いを聞かれましたので説明します」と説明を始める。いろいろ話したけど、説明があっちいったりこっちいったりして結局いちばんの違いは何だ! ってのがうまく伝わらない。まずは結論からいってそれから説明に入らなきゃ。俺はテクニカルライターだからこういう説明については厳し目のダメ出しするよ。ソースはWikipediaってのもイカン。「情報は確かです」って確かじゃねえよ。
結局上方は後払いで江戸は先払いってのも違いのひとつだとか。
で元は上方の噺を江戸に移植したという『新聞記事』を。まあまあまあまあ、噺の出来はこれから磨いていくってことで。

兼好師の一席め、一瞬ちらっと座布団の縫い目を確認したような……。
しゅりけんさんについて「背も高くて顔もシュッとしてて大学もいいところ出てるのにポンコツ」と評する。
そこから子どもについての話へとつながる。あまり実際には自分たちよりも優秀な子どもというのはそうそう生まれない、とのこと。だいたい自分と奥さんを見てみれば、生まれてくるのはそれだな、というのはわかるはずだ、と。ただ、子どもがある分野で優秀な成績を修めたのであれば、もしかしたら親もそれを出す場がなかっただけで実は才能があったのかもしれない、というのはなかなか説得力がある。そんなところから『真田小僧』に。
金坊に「おとっつぁん寄席って行ったことある? 寄席ってお金を先に払うの? 後に払うの?」と聞かれ、「まあ俺はいつも上方だから後払い」というのがおかしい。弟子が高座で話したことまでネタにするんだから貪欲というか。

二席め、世の中でいちばん勝てないギャンブルが宝くじなのだそうだ。当たる確率が0.000005%だそうで、家が火事になる確率の100倍だそうだ。「家そうそう火事にならないでしょ?」そりゃ確かに。もっと具体的に言うと、「年間100枚宝くじを買って当たるのに20万年かかる」そうだ。そりゃムリだ。
そこから富くじの噺に。正月だし「富くじに当たれば身を立てられる」と話していたので『御慶』とかこないかなーと思っていたが、さすがにそれはないか。落語マニアでもなければサゲとかわからないもんなあ。
今日はやはり普段落語を聴かない人たちが主な客層だからか、「富くじにあたったからって履物を履いたままで座敷に入ってくるやつがいるもんか、だから貧乏人は嫌なんだ」と何度も繰り返してサゲがわかりやすいように誘導していたように思う。こういうところが丁寧だなあと思う。

いよいよ今日で正月休みも終わり。腹の具合も治りきってないのに明日っからまた仕事かあー……。行きたくねえなあー。
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