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桂春蝶・三遊亭兼好二人会「おにぎやかに」 [落語]

桂春蝶・三遊亭兼好二人会「おにぎやかに」
於:清澄白河 深川江戸資料館

三遊亭けん玉『子ほめ』
桂春蝶『御先祖様』
三遊亭兼好『粗忽の使者』
三遊亭兼好『初天神』
桂春蝶『たちきり』

午前中は小菅の東京拘置所での更生展なるイベントへ。普段は入れない拘置所の敷地内に入る。とはいえ建物に入れるわけでもないけど。
全国の刑務所で作った物の即売会とか、なぜか全国や地元の物産展みたいなことになっている。
名物というかこの更生展の有名なメニューが「プリズンカレー」なるカレーらしい。
麦飯にカレー。甘口だがいかにも「ザ・カレー」という感じで普通に美味しい。これと同じものが拘置所内で出ているのかはわからないけど、もしそうならまったくもって「クサい飯」なんかじゃない。やっぱり日本てちゃんとしてんのね。
IMG_0953.JPG
Nikon Df

拘置所から帰ってきて猫のワクチンを打ちに動物病院に。
猫をケージに入れようとしたらものすごい全力の拒否。
なんとか入れて車で連れていくものの、ふたり揃って抗議の大合唱をあげる。車が嫌なのかと思ったが、帰りの車内では一言も発せず。
多分もう家に帰るだけってわかってるんだろうなあ。

さて珍しく道楽亭の土曜に兼好師の会があるので行ってみたら、なんか人が少ない。二人会だと客の入りが極端に下がることがあるそうだが、今回がそうなのだろうか。

けん玉さん、明日から二ツ目に昇進して兼太郎となる。けん玉としてはラスト高座だろう。
前座の総仕上げの高座はいかにも前座噺の『子ほめ』。
ややクサめではあったもののメリハリのある一席だった。
兼太郎頑張れ超頑張れ。

春蝶師の一席め、マクラで「誰かエピソード知りたい噺家います? なんかしら話せますよ」と問いかけ「ざこば!」と声が上がる。
子ども時代にざこば師が家に遊びに来たことがあるそうで、一緒にスーパーマリオをしたらしい。その際、無限1upの裏技をしたところ、「お前はそんなにしてまで勝ちたいんか!」とマジギレされたそうな。それを最近どこかの落語会での対談で話したところ、当時のテンションのまま「あれはお前が汚いマネするからやろ!」と怒られた、とか。
噺はなんか聴いたことあるなーと思っていたら、過去一度だけ春蝶師を聴いたことがあるのだが、その時と同じネタだった。通りで。

兼好師の一席め、マクラで春蝶師について語り、「二世落語家にしてはすごく熱い。東京でいうと花緑師匠に近い」というと春蝶師が乱入。「よかったー○○(笑点関係の二世)っていわれなくて」とぼそっと言う。
『粗忽の使者』は大好きな噺。
治部田治部右衛門が本人はいたって大真面目なのに全編ボケっぱなしという強烈なキャラクターで、兼好師がまたすっとぼけた様子で演じるのでさらにおかしい。
軽薄な江戸っ子の留っことの対比がまた鮮やか。

二席めの『初天神』は久しぶり。
さすがにこの時期だと「初天神」という言葉は使わずに「天神様の縁日」となるのが細かい。
金坊と完全に同レベルになって言い合いをしているお父つぁんの大人気なさが楽しい。

春蝶師の二席め、「結構傷つきやすいタイプなので、途中でお客さんにあくびとかされると心が折れる」という理由で客席を暗くしての『たちきり』。
……じゃあこんな噺やらなきゃいいのに。
この噺ホント嫌い。登場人物は誰も悪くはないのだろうが、全員気が利かないノータリンで誰ひとりとして感情移入ができない。全員が全員「自分かわいそう」という自己憐憫を臆面もなくさらけ出していて気持ち悪い。なんでこんな噺が「名作でござい」みたいな顔して残っているのが理解できない。
んんー、なんか変な空気で会が終わり、ちょっと残念かなぁ。
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