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新春おもしろ落語 in 千寿青葉 [落語]

新春おもしろ落語 in 千寿青葉
於:北千住 千寿青葉中学校

三遊亭兼好『紋三郎稲荷』
三遊亭鯛好『ちりとてちん』
三遊亭兼好『宮戸川』

北千住に住んでるメリット、というものはあまりないが、年に一度、この時だけは「北千住でよかったなあ」と思う。
今どき兼好師を二席たっぷり聴けて無料、なんて会は都内では難しいのではないだろうか。
しかも北千住とはいえ、エリアは結構限られている。つまり会場の中学校の学区内くらいにしか掲示板にチラシが貼ってない。地元パワー(しがらみともいう)は強い。ありがたやありがたや。

今日はお弟子さんたちもおらず、いきなり兼好師から。
寒いので風邪にはお気をつけください、と風邪っぴきの侍が登場する『紋三郎稲荷』。
兼好師の山崎平馬は「ちょっと茶目っ気がある」どころではなく、「世が世であれば噺家にでもなろうかというお調子者」として描かれ、あまり堅苦しさはない。
狐を乗せてしまったのではないかとパニックになりかけている駕籠かきたちの表情が大げさで楽しい。

二席めもまったく手を抜かずにキッチリと『宮戸川』。
「足立区にもこんな素朴な子がいるんだあ」と思うくらいの純粋そうな女子中学生が最前列に座っているというのに。
むしろ校長が「あの噺の続きはどうなるんですか」と食いついていた。校長。生徒とPTAの前で。意外とユーモアがあるのかもしれない。
とはいえ兼好師の『宮戸川』の一番の聴きどころはやはり霊岸島の叔父さん夫婦のキャラクターだろう。
戸の外にいるお花を見つけて、徐々ににやーーーっと笑って「叔父さんみんな飲み込んだ」とまくし立てるところは何度聴いても面白い。
その後の老夫婦の若かりし頃の思い出話も仲良さそうで微笑ましい。
最後は「この続きは来年のこの時間で」でサゲ。
来年もお願いいたします。
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