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第三回 SHINCHO高座 矢来町土曜早朝寄席 [落語]

第三回 SHINCHO高座 矢来町土曜早朝寄席
於:神楽坂 新潮講座神楽坂教室

桂宮治『道灌』『片棒』『青菜』

朝10時からと落語会としては早い時間に開かれている会。
以前この会場の近くに勤めていたことがあり、土地勘があったので迷うことはないだろうと思っていたのだが、一通に次ぐ一通で近くまできたのに会場までたどり着かない。そういやここらは道狭いんだったなあ……。
そういうときに限って信号信号が常に赤で全然進めなくて焦る焦る。
結局時間を5分ほど過ぎたあたりでようやく着いたが、ちょうど宮治さんが高座に上がるところだった。

今日はフジテレビの『めざましテレビ』の取材が入っているそうで、マクラもテレビを意識したようなものばかり。が、大概どこかで下ネタが入ったり番組や局のディスりが入っていたりで、満足に使えるところがなさそう。
結局はいつもの言いたい放題のマクラで、万一にもテレビで使われないようにところどころに「チ●コ」を挟むという周到ぶり。
まあこの取材している番組のメインの材料は市弥さんらしく、宮治さんは「ステーキでいえばブロッコリーとかミックスベジタブル」くらいの扱いらしい。実力は宮治さんの方が上だろうに、やっぱりイケメンて得だよなあ。

今日はこの後にもうひとつ会があり、さらに深夜寄席もあるそうだ。
ということは今日一日で五〜六席は話さなければならないのに、ステテコを忘れたらしく、モゾモゾやっては「気持ち悪ーい」とこぼす。知らんがな。「見る?」と聞いて周りから全拒否されていた。

そんな長い長いマクラの後、前座噺の『道灌』。
ご隠居に対するハっつぁんの無法っぷりが楽しい。
「徳川家が道灌公から城を買ったの? 安く買ったんだろうね『家康』だから」というくだりを「すっげえ面白いこと思いついた」とものすごく引っ張って引っ張ってハードルを自分で上げまくるのがおかしすぎる。

そのまま二席めの『片棒』に。
「生まれのいい人はいいなあー。苦労しないで『笑○』に出られるんですもんね」と毒を吐く。噂じゃ芸協枠が空くから宮治さんかも? みたいな話もあったんだけど、フタを開けてみたらアレだもんなあ……。心底ガッカリ。
で、「お父っつあんが頑張って身代を築いたのは若旦那も同じ」と『片棒』に。
宮治さんの『片棒』は初めてかな。
兄弟の名前が金次郎、銀太郎、銅三なのがいろいろねじれていておかしい。
金次郎、銀太郎に時間をとられたか、銅三のところはかなりあっさりめ。

「今日は二席しか演らない」と言っていたので、仲入りなしで一気にやっておしまいかと思っていたら仲入りとのこと。てことは三席? サービス精神すげえな。若手噺家の鑑ですなあ。

宮治さんの『青菜』は久しぶり。
ご隠居からごちそうになっている植木屋が、「蔵馬から牛若さんて人が来てるんでしょ?」とかなりしつこく食い下がるのがおかしい。
植木屋夫婦は仲よさげ。あぐらをかく似が似合いすぎてて周りから「親分」とあだ名されているおかみさんが楽しい。このおかみさんが脱水症状起こすまで押し入れに入ってるというんだからすさまじい。

ひとりでたっぷり2時間近く話し通した宮治さん。テレビは彼をメインに紹介したほうがいいのに。
まあこれ以上売れて、チケット取りづらくなるのも困るのだけれど。
タグ:桂宮治
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