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三遊亭遊馬独演会 [落語]

三遊亭遊馬独演会 2016年6月12日
於:国立演芸場

三遊亭遊馬『竹の水仙』『三井の大黒』『ねずみ』

昼、清瀬のけやきホールで開かれる宮治さん小辰さんの二人会「そうだ じゅげむきこう」へ行こうと思っていたのだが、家を出る前に念のため入れるかどうか確認したところすでに定員とのこと。
おおう……今まで毎回入れたから大丈夫だろうと高をくくっていたが、まあ考えてみりゃあこの二人の組み合わせならなあ……。くそう行きたかったなあ……。
まあわざわざ1時間以上かかる会場まで行って札止め食らうよりはよかったと思うしかない。
というか最近一之輔師の会や小辰さんの他の会など、予約しようとしてもう遅いということが多い。
前回ギリギリの予約で大丈夫だったから……と思っていたら時すでに遅し。うーんこれは本当に落語ブームなのかもしれないなあ。

仕方ないので家の中でぼーっとしたり猫と一緒に昼寝して過ごす。野球は見る気がしない、っつーかもうソフトバンクは攻撃を3回しかできないとか、2ストライクで三振とかにするとかにしろ。もー。
薄曇りなので写真を撮りに行く気にもなれず、結局無為に時間を過ごす。

まあいいさ、今日のメインイベントはこの遊馬独演会。
先週の遊馬百席でもまったく同じ三席を聴いているが、さあどうなっているのか。

とはいえさすがに一週間で大きく構成やセリフなどを変えるはずもなく、基本的には先週と同じ。
が、それぞれいつものように噺の途中で鳴り物が入る。
今回は特に盛り上がりがあるような噺ではないのだが、それぞれ印象的な場面で鳴り物が入ってこれがまたいいんだよなあ。
『竹の水仙』では甚五郎が水仙を彫っているときに照明が暗くなり、スポットライトの中で彫っている。朝になった場面で明るくなり、竹の水仙が開花するところで鳴り物が入ったのだが、まるで竹の水仙の香りがふわっと流れてくるかのように遊馬師の語りが爽やかに聞こえてくる。
『三井の大黒』では大黒様が彫り上がり、政五郎がその大黒を見る場面。
『ねずみ』では宇兵衛が過去を語る場面で入り、暗い場面がよりドラマチックに聴こえる。

先週、「甚五郎の性格が噺によってまったく異なるから、三席続けると矛盾が出そう」と書いたが、今日の甚五郎はかなり統一感があった。
『竹の水仙』と『三井の大黒』はほぼ同時期なのでほぼ同じキャラクターに、『ねずみ』はその十数年後なのでかなり落ち着きのある感じになっていた。
『ねずみ』だと甚五郎がおじいちゃん的な印象を受けることが多いのだが、今日の遊馬師のは中年〜壮年的な印象で、矛盾がない。
私は『三井の大黒』のでの甚五郎の奇人っぷりがどうにも好きではないのだが、今日の遊馬師のキャラクターなら抵抗なく聴ける。

最後は恒例の三本締め。東日本大震災や熊本地震の復興祈念と、今日の高座返しの遊かりさんが来月二ツ目に昇進するそうなので、そのお祝いを込めて。
そろそろ遊馬師も弟子とらないのかな。

終演後、遊馬師の新しいCDが出ていたので購入。
購入者には遊馬師のサインが貰えるとのことだったのだが、他の人がずらっと並んでいたので遠慮する。今度の遊馬百席で入れてもらおう。


三遊亭遊馬のこども落語 (<CD>)

三遊亭遊馬のこども落語 (<CD>)

  • 作者: 三遊亭遊馬
  • 出版社/メーカー: でじじ発行/パンローリング発売
  • 発売日: 2016/01/16
  • メディア: CD


ジャケットの絵、似てる。
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