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深川噺し問屋 その4 [落語]

深川噺し問屋 その4
於:清澄白河 深川江戸資料館小劇場

三遊亭兼好 あいさつ
三遊亭けん玉『権助魚』
三遊亭兼好『紋三郎稲荷』
サブリミット アクロバット
三遊亭兼好『薮入り』

キャンセル待ちで予約を入れていたところ、2日前に入れることに。兼好師が挨拶で言っていたが、風邪やインフルエンザが流行っているためにギリギリでキャンセルが多数出たらしい。

挨拶では珍しく政治の話を主に。
とはいえ兼好師なので主義主張というわけではなく、最近話題になっている政治家をブラックに嗤い倒す。
民主党と維新が合併するのはいいが、党の名前をどうするかなんていうくだらないことで揉めている、民主と維新なんだから「ミシン」でいいじゃないかというのは秀逸。

けん玉さん、兼好師から教わったんだろうなという『権助魚』。ほとんど兼好師のままなのだが、それゆえに兼好師の『権助魚』を何度も聴いたこちらからするとどうにも物足りない。
前座の中では上手いとは思うが、やっぱり師匠と比べるのは酷か。頑張れ。
あと眼鏡が変わっていた。

兼好師の一席め、マクドナルドの名前を公募していたバーガーについてのマクラ。500万件も応募あったんですって、ヒマな人がいますねー……そのうち2件は私ですけど、とのこと。
名前が長いってことで「寿限無バーガー」、前置きが長いということで「小三治バーガー」を出したのだが通らなかった、と。そりゃそうでしょうねえ。どうも兼好師の中で「北海道産」ときたら次は「ホタテ」となっているらしく、「北海道産ポテト」を「北海道産ポタテ」と言っているのは笑ってしまった。
兼好師の『紋三郎稲荷』は初めて。
平馬がお調子者で、駕籠屋に狐と勘違いされたと気付いたら語尾に「コーン」をつけるなど徹底的に狐を演じるのがおかしい。
駕籠屋の先棒と後棒を声音だけで演じ分けるのも見事。

アクロバットのサブリミットはサーカスと日体大体操部出身の男女ユニット。
最初は寄席でよく行われるジャグリングを披露し、その後に『ボレロ』に合わせて女性が男性の体や腕の上でバランスをとるハンドバランスを。これ一見簡単そうだけど、不安定な体勢で倒立したりとか絶対ムリ。
ふたりともライザップもかくやというほどビッキビキに筋肉割れてるし。いくら小柄な女性とはいえ、あれだけ筋肉があったら40kgはあるだろうし、それを腕だけで支えるとかすごいな。

兼好師の二席め、最近では採用面接の際に家族構成や家族の職業、血液型、好きな本などを聞いてはいけないのだとか。「そうはいってもその人が歩んできた過去を知りたいのに、触れないわけにはいかないでしょう。『弟子にしてくれ』ときたのに『お父さん何してる人?』って聞いたら『それ違法です』なんていう人は嫌でしょ。愛読書を聞いて『師匠も載っている広瀬さんのインタビュー本です』なんていったら……断りますよそんな面倒な人」とのこと。
そこから昔は勤めに出るほうがなんか言うなんてことはできなかった、と『薮入り』に。
兼好師では初めてかな。
もともと笑いの少ない噺ではあるが、そこは兼好師だけに父親と母親の会話に笑いをどんどん追加する。
亀を待ちきれない父親が、外をホウキで掃いているのだが一箇所しかやっていないものだから穴が開いているというくすぐりがおかしい。その後の亀が湯に行くところで「そこに誰かが掘った穴があるから気をつけろ!」と伏線としてしまうのもさすが。
湿っぽい亀からの手紙のくだりや、親が子を疑うくだりは極端に短めなのはいかにも兼好師らしい。
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