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遊馬百席 第83回 [落語]

遊馬百席 第83回
於:板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『目黒の秋刀魚』『禁酒番屋』『汲みたて』『味噌蔵』

兼好師ファンつながりの知り合いに、「他にオススメの噺家いない?」と聞かれ、遊馬師を挙げたところ今日の遊馬百席にくることに。
お勧めした噺家を一緒に聴くってなんかちょっと緊張する。

一席めはマクラを長めに。
今日は大学の学祭に出演したらしいが、観客はじーさんばーさんばかりで学生がまったくいなかったとか。学生はどぶろっくのお笑いライブへ行ってしまったらしい。あー。どぶろっく面白いよねー。
そこで『蛙茶番』を掛けたら、建具屋の半公が尻をまくったところで引かれてしまったらしい。あそこが一番面白いのに。
噺は野駆けを終えて腹ペコになっているところから。こんなカットの仕方は珍しいというか初めて聴いた。
殿様はさほどわがままでも暗愚でもない、割と普通の感じの人。そんな普通加減も逆に新鮮。わざとらしくないので、聴いていて疲れない。

いつもならサゲで一度頭を下げるのだが、今日は「『サンマは目黒に限る』というようなお殿様もいれば、『名君』と呼ばれるお殿様もいて、〜」と噺をまったく切らずにそのまま侍つながりで『禁酒番屋』へ入る。
こちらはいつもどおりのドタバタ劇で、酔っ払っていく番屋の侍が楽しい。

さらにそのまま三席めに。
『汲みたて』はタイトルは知っていたが、ストーリーは知らなかった。もちろん初めて聴く噺。
習い事の師匠が出てきたので、『あくび指南』か『猫忠』かと思った。
いわゆる経師連たちがわーわー騒いでいる場面がおかしい。
「糞を喰らえ」「食うから持ってこい」って……二席めが小便で三席めが糞って考えてみたらすごい尾籠なつながりだな。

仲入り時に遊馬師の熊本土産の和菓子、粒あんで求肥を包んだ「誉の陣太鼓」が振る舞われる。
私は甘味の中では粒あんが一番美味いと思っているのでとても嬉しい。うまーい。

四席めの『味噌蔵』は噺自体を久しぶりに聴く。
調べてみたらちょうど2年前に同じ遊馬百席で聴いて以来だった。
結構好きな噺なんだけどな。本来はもっと寒い時期の噺か。
最初にケチな親子の小咄を振り、「その親子の昔の話」として噺に入る。
金がかかるから子どもなんていらないといっていた旦那が、いざ子どもが産まれてみるとウキウキなのが微笑ましい。
しかしなんといっても甚兵衛のドガチャカドガチャカが楽しそう。

知り合いにも満足してもらえたようで一安心。
本当は終わった後の打ち上げもどう? といわれていたのだが、兄貴が地元でライブハウスで初のワンマンライブをするというので、カメラマンとして駆りだされており後ろ髪を引かれながらもバイクで向かう。
タグ:三遊亭遊馬
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