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西新宿ぶら〜り寄席 どちらがドッカン!琴柑・宮治二人会 [落語]

西新宿ぶら〜り寄席 どちらがドッカン!琴柑・宮治二人会
於:新宿 ミュージックテイト西新宿店

宝井琴柑『山内一豊出世の馬揃え』
桂宮治『八五郎出世』
桂宮治『反対俥』
宝井琴柑『あんぱんを食べた次郎長』

大森からハシゴする。
間が一時間しかなく、かなりギリギリに到着。

まずは琴柑さん、宮治さんは「ちんちくりん」と言っていたが、小柄でかわいらしい。その宮治さんによると30ウン歳らしいが。
釈台は寄席以外であれば本来個人で持ってくるらしいが、今日はミュージックテイトに置きっぱなしになっている松之丞さんのものを使っているとのこと。その釈台は特に決まった規格があるわけではないので、個人ごとに自由なんだそうだ。へー。松之丞さんのは折りたたみ式で、持ち運びに便利そうだと高座の上で感心している。
小さい体で張り扇をズバァンズバァンとダイナミックに叩き鳴らす。
まずは正月らしくおめでたい話を一齣。前にどこかで聴いたことがあるかも。

二齣めは、木村屋の創業者木村安兵衛が静岡に店舗を出すに当たって、その界隈の親分である清水次郎長にあんぱんを食べてもらうという新作講談。
講談はよくわかっていないので詳細な感想は差し控えるが、どちらも聴きやすくて面白かった。

宮治さんの一席め、狭い会場で「戸越銀座!」の声が2か所からかかる。戸越銀座おじさん後継者までできたのか。
まずは琴柑さんに対してセクハラ発言をガンガン飛ばす。前座時代に泊りがけの仕事に一緒に行き、露天風呂を覗こうとした話などを嬉々として語る。これを受けても琴柑さんは完全スルーだったが。
相変わらずマクラがあっちいったりこっちいったりして、繋がりとかがよくわからないけどとにかく面白い。その場で思いついたことをわーっと話してるのであれば、それであれだけ爆笑をとれるのだからものすごい。
破天荒な八五郎に対して殿様が大変に上品で、その落差が面白い。というかあんな上品で落ち着いた宮治さん初めて見た。
タイトルは『妾馬』と迷ったが、最後に「八五郎が出世をして」という一言もあったのでおめでたく『八五郎出世』かなと。

二席め、今日は友人たちが5時から新宿で呑んでいるのでそこに早く行きたいと言って寄席仕様で短めの『反対俥』を。
「噺は短いけど体力を使う。汗をかいてビールが美味く飲めるように」とかなりのオーバーアクション。
ひとりめの病弱な車屋の梶棒を上げる場面では、勢い余って高座の上に掲げている看板に思い切り手を叩きつけていた。
いつもなら「池に落ちた芸者をあげてやれ」「芸者を揚げられるくらいなら車屋なんかやってねえ」で終わると見せかけて「まだ終わりじゃねぇよーーー!」と引っ掛けるのだが、「今日はホントにここで終わり」。引っ掛けられ慣れている人たちばかりなので「車屋なんかやってねえ」で拍手は起きなかったのだが、慌てて拍手をする。
なんだかんだでそれ以外はどこかをバッサリと省略することもなく、ほぼ普段どおりの一席だった。
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