シェアする落語 第7回 桂宮治

シェアする落語 第7回 桂宮治
於：門前仲町 古石場文化センター3F 第1和室

雷門音助『子ほめ』
桂宮治『百川』
シェアタイム
桂宮治『大工調べ』

トークタイムなどを撮影してブログやツイッターにアップしてOKというユニークな落語会。
堂々と噺家さんを撮影できる機会はなかなかないのでありがたい。
宮治さんは2回めの登場だそうだ。

まずは主宰者、四家さんの挨拶。
宮治さんを初めて呼んだときには、民家を改造した12畳くらいのスペースの会場に23人詰め込んだそうだ。
そのときに作成した小冊子を「復刻版」という形で再配布。奥付も入った本格的な冊子になっている。これ本職の編集者入ってるんじゃないかなあ。

Nikon D7000

音助さん、しっかりとした軽やかな語り口。この「シェアする落語」で前座さんを入れるのは初めてだそうだ。今まで聴いたことのない形の話の流れになっていて、芸協スタイルなのか雷門スタイルなのか。
竹さんへのお祝いが500円てのが気になる。お祝いに500円てことは現在の貨幣価値の1/5〜1/10くらい？　てことは少なくとも戦後だよね？　その頃って番頭さんているのかな？　とか細かいことが気になる。具体的な金額出さなければいいのに。両ならともかく、円になるとなんか身近なので引っかかるんだよなあ。

宮治さんの一席め、いつものようにマクラをたっぷりと。いろいろ口外できない話をいくつもいくつも。歌丸すげえな&マジかよ歌丸最低だなて感じのエピソードも嬉しそうに語られる。
多分マクラだけで30分くらい話していたのではないだろうか。
宮治さんの『百川』は初めてか。百兵衛のとぼけた味わいと河岸の若い衆のいなせっぷりの対比がおかしい。
鴨池先生のところに行った際の「けさがけにしごにんきられやして」を「今朝がけに四、五人来られやして」と「袈裟がけに四、五人斬られやして」と説明したのはちょっと蛇足な気もする。まあもしそんなことを宮治さんに言ったところで「うるせーバーカ！」と言われて終わりだろうな。

仲入りの後にシェアタイムというコーナー。
主宰者の四家さんとの対談が行われ、その間は静止画のみ撮影してもよいことになっている。
もちろん撮るだけでなく、ネットなどにアップ可、むしろ推奨というのだから他にはない試み。
これまで「らくご男子高」あたりで何度か天どん師が「これ撮ってー」といって突発的に撮影可になったことはあるが、撮影を前提とした会は初めて行く。
この「シェアする落語」には、「会場に来た人たちで生の落語の楽しさをシェアする」ということと、「来れなかった人にも楽しそうな雰囲気をシェアする」という意味があるのだそうだ。
ということで遠慮無く一眼レフで撮る。2列目どまんなかというものすごくいい席にいたのでほぼ正面から55-300mmの望遠レンズを使って撮る。
お陰で超どアップが撮れた。
トークの内容はヤバそうな話から内輪の楽屋話、今後の取り組みについての真面目な話、『笑点Jr.』のレギュラーだったのに『噺家が闇夜にコソコソ』に出演して日テレのプロデューサーにガチギレされた話など。面白かったが、写真撮るのに夢中で話の内容をあまり覚えていない。
最後に高座を務めている形の撮影会と、音助さんも30秒ほど撮影タイム。


















Nikon D7000

二席め、何度か聴いたことのある『大工調べ』。時間がかなり押していたためマクラもなしでお白州の前のところまで。ていうか一席めと対談で話し尽くしたのかもしれないが。
大家の因業ぶりに磨きがかかっていた。また、棟梁の啖呵も以前はツルツルーっと滑っていくようだったが、今回はしっかりと意識しながらまくし立てているように感じた。
それにしてもなんで与太郎は棟梁が豹変した後にオカマっぽくなるんだろう。これは他で聴いたことないし、宮治さんオリジナルなような気がする。


Nikon D7000

終演後に懇親会もあったようだがバイクなのでパス。一度宮治さんとも呑んでみたいのだけれど。

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