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和室カフェ 其の伍 [落語]

和室カフェ 其の伍
於:神保町 らくごカフェ

入船亭小辰『高砂や』
立川笑二『三方一両損』
入船亭小辰『夢の酒』
立川笑二『宿屋の富』

一蔵さんの会が終わって、同じ会場だが一度外に出て有楽町のビックカメラへ行く。先日誕生日だったので、自分自身に誕生日プレゼントとしてネットワークHDDを購入。あまり使う用途はないんだけれど、なんとなく欲しくなったので。
2階では「世界のビールフェア」が行われており、タイのチャーンビールも売っていたので6本パックを先ほどのHDDのポイントで購入する。

さて会が始まると小辰さん笑二さんが揃って登場し、並んで座る。笑二さんの二ツ目昇進を祝って小辰さんが司会で口上の真似事をするが、一言二言話すと「もう出てこない」と早々に切り上げる。
これまでは必ず小辰さんがトリをとってきたし、チラシも若干名前の大きさに差をつけたりとしてきたが、今回から同じ立場なので仲入りとトリを笑二さんがとるということに。

とりあえずふたりとも引っ込み、笑二さんがめくりをめくると場内にどよめきが起こる。なんとめくりには「入船亭扇辰」の文字が。え、サプライズゲスト? なになにどういうこと? 襲名? いつの間に? などとなっていると慌ててらくごカフェのスタッフがめくりを台ごと回収。どうやら単に間違えただけらしい。「小辰、わざとやったろ!」「仕込みすぎだぞ!」と声が飛ぶ。
「私のめくりないんですか? じゃあ折角ですから扇辰談笑二人会ということにしましょうか」と飄々と流す。
今日は名古屋まで結婚式の司会をしに行ったそうで、結婚式の話題から媒酌人の噺に入る。
熊さんの軽さがいい感じ。「とーふーぃー」とか「高さーごや」とか、こういう同じことを延々繰り返す噺は時にダレるものだが、そのギリギリのところで引いていた感じ。
二席めの『夢の酒』は、お花の妬いている素振りが可愛らしい。また大旦那の堅い感じや新造の艶っぽい感じもよく出ていた。これらのキャラクターがひょいひょいと入れ替わり、心地良く聴かせるのだからやはり上手いと思う。

笑二さんは前座の頃に二度ばかり聴いたことがあった。
馬るこさん、萬橘師、広瀬和生氏でやっている『新ニッポンの話芸ポッドキャスト』にもゲストで登場し、だいぶ期待されている感じ。
『三方一両損』も『宿屋の富』もは大筋ではオリジナルと同じものの、細部に笑二さん独自のくすぐりを入れていっている。特に『宿屋の富』では顕著で、「二番富が当たる」と豪語している男は乞食で、みなから恵んでもらった金で富札を買っているという設定に。
「富が当たっていることになかなか気づかない」という場面は、この噺の笑いどころのひとつだと思うが、これもタイミングが必要だと思う。確かにウケてはいたけれども、ちょっと引っ張りすぎて私はダレてしまった。あんまり何度も何度も繰り返されると「いいから先行けよ」と思ってしまう。一文無しで引っ張るのはまだしも、宿の主までそれをやるのはさすがにしつこいかなぁ。その後の主がショックのあまりカタコトになってしまうのもちょっとクドくて胸焼け気味。
さっぱりと端正な小辰さんとは方向性がまるで違うので、取り合わせの妙になっているのかも。
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