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兼好∞ 第十回 スティング [落語]

兼好∞ 第十回 スティング
於:庚申塚 スタジオFOUR

三遊亭兼好『風呂敷』
ひとりコント
三遊亭兼好『居残り佐平次』

前回は開催時間を間違えるという超ボーンヘッドで聞き逃した会。今回はちゃんと時間前に到着する。

今回のテーマは『スティング』ということで、「騙し、嘘つき」が主題のようだ。

一席め、まずはマクラをたっぷりと。ASUKAの逮捕には今さら驚かないが、紙問屋の新人サラリーマンの頃にチャゲアスのCDのブックレットを印刷している会社が顧客だったため、アルバムが大ヒットしたときには新人なのに売り上げ一位を取って大変お世話になったとのこと。
そのほか駅員はなぜ機械音声の上にかぶせ気味に同じ内容のアナウンスを入れるのか、などを実演つきで。「鉄ちゃんではない」といいながらかなりの上手さ。
兼好師の『風呂敷』は初めて。普通なら「女三界に家なし」とかの説教はおさきさんにするのだろうが、兼好師の場合はなし。そのかわりおかみさんと「この事態をどう納めるか」と相談している際におかみさんに対して説明する形になっている。その結果、とげとげしさが和らいだ感じになっている。
また、「夫婦喧嘩を収めてきたんだ」という過去形ではなく、「これから収めに行くんだ」「こういう具合になるだろうからこういう風にしようと思って」と相談形になっていて、この形は初めて聴く。なるほどそれだけてまた噺の味わいが少々異なったものになり、新鮮に聴ける。

ひとりコントも「騙し」がキーワードとなったネタ。マクラの小噺に通じる感じではあるが、やはりというか非常に上手い。ひとつひとつがそのままマクラとして、ネタによってはそのまま膨らませて新作の一席になるのではという完成度となっている。

『居残り』は素晴らしかった。
若い衆との勘定をめぐる攻防や、旦那から金や着物を巻き上げるところなど聴きどころは多々あるが、特に他の客に取り入るところがよかった。うまーく客を持ち上げて気持ち良くさせるところは本当に自然。
オチは「旦那の頭がごま塩ですから」ではない形。これは家元が鳳楽師に教えて、それを兼好師が教わったらしい。わかりやすいし、洒落ている。

仲入りの際に十回記念ということで抽選会が開かれる。チケットの裏に何かあれば、兼好師の切り絵をあしらった缶バッジやストラップが当たる。
私のチケットの裏には……猫の足跡。次回のチケット代りだそうだ。やったね。
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終演後はお決まりの打ち上げ。ビールや日本酒を呑み、さらに知り合いのおじさんと二軒目にはしご酒。泥酔&二日酔い。
タグ:三遊亭兼好
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