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式年遷宮記念 東の旅〜伊勢参宮神乃賑 大リレー落語会 第2部 「東の旅」その1 [落語]

式年遷宮記念 東の旅〜伊勢参宮神乃賑 大リレー落語会 第2部 「東の旅」その1
於:三越前 お江戸日本橋亭

トーク「宿屋仇について」
笑福亭明光『発端〜煮売屋』
笑福亭和光『七度狐』
笑福亭里光『軽業』
笑福亭たま『矢橋船』
三遊亭兼好『宿屋仇』

伊勢参りの道中を舞台にした噺を時系列に並べてリレーをした落語会。上方ではこれら一連の噺を『伊勢参宮神乃賑』というひとつの大きな噺としてまとめているらしい。今回はその中のいくつかの噺を、一本の扇子をタスキにつなげていくのだとか。
第1部は伊勢参り以外の旅の噺がテーマで、伊勢参りは2部から。2部は往路で、大阪から奈良、三重への道のり。
兼好師以外は上方落語なのでほとんど馴染みがないが、それも新鮮かと思い会へ行ってみることにする。

明光さん、上方落語では見台を張り扇で叩きながら話すので、タスキとなる扇子を使うと壊してしまうかもしれないから、と自前の張り扇を取り出す。いきなりタスキが途切れるという企画の根底を覆す大胆な行為。
噺は江戸落語でいう『二人旅』や『居酒屋』が混ざったようなもの。
言ってはなんだが、上方落語の登場人物ってなんかこうめんどくさいというか性格悪いというか底意地が悪いというか、実際には付き合いたくないなあという人ばかり。馴染みがないというのもあるだろうが、なんか聴いていて疲れる。言葉が違うので、頭の中で変換作業が必要だからかもしれない。
和光さんも里光師も面白いのは面白いのだが、なんかいまいちスッキリしない。

たまさんは相変わらずパンチの効いた話っぷり。血管切れるんじゃなかろうか。
色問答の場面が面白い。うまいことできてるなあ。

兼好師、つまりは江戸落語でいう『宿屋の仇討ち』なのだが、その『伊勢参宮神乃賑』では『宿屋仇』というらしい。元は上方だが、兼好師はもちろん江戸落語のまま演るとのこと。
ずっと関西弁だったところに馴染みの江戸弁がきてようやくなんかホッとする。
江戸っ子たちの軽薄な騒ぎっぷりが心地よい。
源兵衛を仇といって柱に縛りつけさせておきながら、朝には「源兵衛、おはよう」とすっとぼけて挨拶するのがおかしい。

やはり私は江戸落語の方が性に合っている。まあ東京やその近郊にしか住んだことがないので当たり前と言えば当たり前か。
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