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春風亭一之輔独演会@池上本門寺2013 [落語]

春風亭一之輔独演会@池上本門寺2013
於:池上 池上本門寺 本殿

春風亭一力『平林』
春風亭一之輔『粗忽の釘』『鼠穴』

時間があったので久しぶりにカメラを持ってぶらぶらしながら会場へ向かうことにする。
とりあえず大森で降りようと京浜東北線に乗ろうとするが、日中は快速運転しているので、私が乗継で使う日暮里駅には止まらない。とりあえずは並走する山手線に乗って、どこか京浜東北線が止まる駅で乗り換えをしようと考えるも、さてどこに止まるんだっけ。普段山手線しか乗らないし、私が電車に乗る時間は京浜東北線も各駅停車だからよくわからない。
前に新橋なら止まるだろと思って降りてみたら止まらなかったという経験があるので慎重になる。とりあえずiPhoneの路線図アプリなどで確認しようとするも、どれもこれも「正確には『京浜東北線』という路線はないんですよ、ほほん」みたいな木で鼻を括ったような感じで「京浜東北線」が検索で出てこない。知ってんだよンなこたぁ。だけど実際には駅の案内板でも「京浜東北線」って出てくるじゃねえか。東北本線や東海道線として検索したって快速の情報は出てこないし、あーもーうっとおしいなあ。
などとぶつぶつ言いながら田町で乗り換え、大森で降りる。以前はニフティ寄席の収録が大森で行われていたのでよく来たのだが、終わってからはぱったり。
アップダウンが多く、坂道好きの私にはなかなかいい感じ。
余裕を持って池上本門寺に到着。小高い丘の上にあるため、見晴らしがよく気持ちいい。
木やビルの間から富士山がのぞいていた。
image.jpg
Nikon D7000

さてさて会場に入ると……おい一番後ろかよ! まさか二日連続とはね。ふざけんなチケットぴあ。まあ座高の高い私が後ろに気を使わなくていいから楽っちゃ楽なんだけど。幸い高座が高いので、遠くても見やすい。でもやっぱり落語で演者の表情が見えないのは辛いな。

一席め、ヨーロッパ公演などのマクラをたっぷりと。
ヨーロッパ人の落語研究家によると、落語には「押し」の芸と「引き」の芸があるのだとか。ボケに対して強烈に突っ込んだりかぶせたりする「押し」と、ボケを泳がせて活かす「引き」があり、一之輔師のは「押し」の落語で、聴いていて疲れるもっと「引き」を意識しt「うるせえ大きなお世話だ! ……これが『押し』なんでしょうねえ。皆さんには『疲れる』落語を聴いてもらいます」とのこと。なんとなくわかるような気もしないでもないが、やっぱり一之輔師にはガンガン攻める大爆笑の噺がよく似合う。中でもこの『粗忽の釘』は白眉だろう。
さすがに独演会だからか、噺も途中で切らずに最後まで。全編爆笑の嵐で、やっぱりこの噺は面白い。
最後の仏壇を開けるところでハッと「これお寺でやるの?」とバチ当たりなサゲに気づいた様子。いや土星踊りですでにだいぶお寺にふさわしくないから。

二席め、客席の電気をすべて消して真っ暗にし、ステージだけが明るい状態にして『鼠穴』。
最近一之輔師がこの噺を演るということは一蔵さんがマクラで話していたので知っていたが、実際に聴くのは初めて。これまでかけていた噺とはまるで毛色が異なり、正直あまり一之輔師のイメージにはない。
おふざけや過度な演出もなく、キッチリと作りこんでいる印象。なんか新しい面を見た気がする。

仲入り15分を含め約2時間、みっちりと聴かせてもらった。
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