SSブログ

第2回 後援会会員限定落語会 一之輔たっぷり [落語]

第2回 後援会会員限定落語会 一之輔たっぷり
於:月島 月島社会教育会館

春風亭一蔵『熊の皮』
春風亭一之輔『らくだの子ほめ』
トークコーナー
春風亭一之輔『品川心中』

午前中に彼女の伯母さんからブドウをいただく。甘くてとても美味しい。
そして当然のように箱に入るふたり。
image-20130922195938.png
image-20130922195954.png

開口一番に一蔵さん。これはラッキー。
さすがに一蔵さんの客層はだいぶ一之輔師とかぶっているようで、「趣味がダイエット、特技がリバウンド……もう『何度言うんだ』って感じですか」と完全にホームの雰囲気。
昨日は夜に「一蔵ひとりの会」があって、とても行きたかったのだが、巨人の優勝がかかっていたためさんざん悩んだ挙句ナイターを見るために帰宅した。その結果巨人は負けて優勝を逃すという……だったら行けばよかったなあー。しかもそのあとの末廣亭深夜寄席も宮治さん出てて行きたかったんだよなー……などと詮ない後悔をしていたのだが、ちょっと取り返した感じ。
マクラで一之輔師をさんざんいじる。曰く、来月に行われるヨーロッパ公演は本来自分が一緒に行くはずだったのに一之輔師に「お前と10日も一緒にいられない」と言われて急遽ぴっかり☆さんになった、とか、噺の中で「今でしょ」を使おうとしたらさんざん「馬鹿か」と罵られたのに新幹線の中で人に囲まれてる林先生を見かけたら「まだいけるな」と言った、などなど……。「完全に天狗になってる」とのこと。
マクラで時間を使いすぎたのか、おかみさんから口移しでお礼を教わる場面もカットし、あっさり目な感じ。
口が回らないためにお礼が言えず、「おおおお、おおお、おおおおお〜……言えた」と「お」で押し通すのがツボ。

事前に演って欲しい演目の選択式アンケートをとっており、もっとも票を集めた演目を二席めにかける予定だったのだが、既に結果が出ていたために一席めは2番めに票を集めた演目をかけることに。
『らくだ』は特に上方では神格化されている噺らしく、江戸でも前座さんが演れないらしい。で、前座さんが演るためにはどうしたらいいかなーと考えて作った噺なのだとか。
ベースは『子ほめ』なのだが、主人公は乱暴者のらくだ。お世辞を言おうにも相手がビビってしまって勝手に財布を差し出す。らくだ本人はお世辞で酒を奢らせたいので、「釈然としねえ」「満足感がない」と不満気。
とにかくらくだはやりたい放題なのだが、「らくだアターック」「らくだパンチ」「らくだチョーップ」果ては「らくだラッガー」「シュピーン、戻ってきた」などなど暴走しているのはらくだか一之輔師か。
古典を掛け合わせるとこんなことになるのか。腹がよじれるほど笑った。

仲入り後、一蔵さんが司会で事前アンケートに答えるトークコーナー。
一之輔師はさっきのお返しとばかりに一蔵さんをいじるいじる。「どうしたらそんな心にもないことを笑顔で言えるのか」とか「お前が弟弟子でよかった、兄弟子だったら最悪だった」「同級生とかだったら絶対口きかなかった。お前が購買で買ってるパンは絶対に買わない」などなど。
ヨーロッパ公演についてや仲良しの天どんさんについて、ぴっかり☆さんについて、初恋についてなどいろいろな質問に答える。
私の「同年代でライバルと思っている噺家は?」という質問も読まれ、「誰だろう……天どん兄さんは意識もするけど土俵が違う気もするし。文菊さんですかねえ、これもちょっと違う気がするけど」との答え。同じ大抜擢真打は意識しているようだ。その後文菊師のちょっとおかしいエピソードも。文菊師は自宅に長火鉢があってそこで目刺しを焼いたり鉄瓶でお茶を淹れたりするのだそうだ。見た目や雰囲気に合ってるけど、そんな昭和の噺家みたいな生活してるのか……。一蔵さんに「お前ちょっと目張りしに行ってこい、一酸化炭素中毒にしてやれ」という暗殺指令までくだっていた。

二席め、もっとも票を集めた『品川心中』は4〜5年前に「いちのすけえん」で初めて演ったっきりでほぼネタおろしとのこと。ならなんで選択肢に入れたんだろう……。
とはいえ、確かに細部は粗いかなと思うところはあれど、しっかりと聴かせるのはさすが。
金蔵のボーっとしたキャラがいい。
はばかりに落ちた与太郎が上がってきたところでサゲ。

久しぶりに一之輔師を堪能できた。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0