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第16回 ザ・演芸ホール・ゆにおん 三遊亭遊雀・三遊亭兼好 二人会 [落語]

第16回 ザ・演芸ホール・ゆにおん 三遊亭遊雀・三遊亭兼好 二人会
於:六本木 ゆにおん食堂

三遊亭遊かり『一目上がり』
三遊亭兼好『権助魚』
三遊亭遊雀『野晒し』
三遊亭遊雀『薬違い』
三遊亭兼好『花筏』

猫を迎えるためにペットショップへ行き、トイレやらキャリーバッグやらいろいろとグッズを買いこむ。あれやこれやと買っているうちに、結構なお値段になってしまった。最近はいろんなものがあるなあ。

さてさて知り合いからの伝手で、この会のことは結構早くから知っていて、速攻で予約を入れて楽しみにしていた。
このふたりが揃って、面白くないわけがない。

まずは前座の遊かりさん。遊雀師の弟子で、入門してちょうど一年だそうだ。遊雀師が弟子をとっていたとはしらなかった。
そつなくこなしていた感じ。

兼好師、一席めのマクラで師は声フェチだとのこと。見た目よりも、声で人の好き嫌いが別れるのだそうだ。嫌いな声は一時期よくテレビに出ていた有名女性経済ジャーナリストで、朝ラジオからこの人の声がかかると不快で仕方がないのだとか。でもラジオは止めないらしい。
で、遊雀師の声はいい声なのだそうだ。聞いているうちに「あ、これは自分がなんとかしてあげなくっちゃいけない」と思わせる声なのだとか。なんだそれ。
噺はもちろん大爆笑。やっぱり兼好師の田舎者は面白い。聴いたことないけど、『百川』とか面白いだろうなあ。

遊雀師、「声を男に褒められたのは初めてだ」と嬉しげ。
プライベートで大阪へ行ったらしく、甲子園で野球も見てきたとのこと。後ろに座ったおじいさんがずっとぼやきっぱなしで、選手が打席に立てば「打たんかい」、凡退すれば「なにやってんねんボケ、カス」ととにかくけなすのだそうだ。
その日は4番のマートンがサヨナラホームランを打ち、これなら文句もつけられないだろうと後ろを振り返ったらもういなかったのだとか。
私も以前はよく野球を観に行っていたけど、やっぱり一部の阪神ファンはちょっと特殊というかなんというか。応援用の特攻服に「打倒讀賣」と入っていた人を見たときは笑った。応援着なのに他球団名入れちゃうんだ。ジャビット人形に紐をつけて引きずっているのを見たときはドン引きしたけど。そんな下品で野蛮なことするために憎い球団のマスコット金出して買ったのかと思うと、ちょっと思考が理解できない。お前は巨人に親でも殺されたのか。ジャビットが足に絡んで転べばいいのに。ていうかさー、巨人と巨人ファンを目の敵にするのやめてくんないかなー。巨人ファンは阪神戦を「伝統の一戦」なんて思ってないし、他の10球団と同じようにしか思ってないんだから絡んでこないで欲しい。こっち見んな。
閑話休題、『野晒し』は噺家の間で「ひとりキチガイ」と呼ばれているらしいが、その別称に違わないキチガイっぷりがたまらない。「魚釣ってるだとー? スケソウダラか? ニシンか? タコか? 目刺しか?」と兼好師の『権助魚』を受けた形にして大ウケ。
また、妄想での骨女の描写がやけに艶っぽくておかしい。男も「そうかい?」などといい声でそれに応えているのも面白い。
妄想部分で終わらず、幇間が出てくる最後まできっちりと。

一席めがたっぷりだった分か、二席めはあっさりと。
『薬違い』は初めて聴くまるで知らなかった噺。ネットで調べてもなかなか出てこず、演る人は珍しいらしい。
イモリの黒焼きの粉を女性に振りかけると自分に惚れるというので、風に乗せてこっそりとかけようとするのだが、なかなかうまくいかない。糊屋の婆さんが通りかかられて「ババア、どけー!」と叫ぶところがやたらおかしい。

兼好師の二席めの『花筏』は久しぶりに聴く。
病気の大関花筏に変わって、見た目が似ている提灯屋が「相撲は取らない」という約束で地方巡業に行くのだが、土俵に上がれと興行主にいわれてしまう。約束が違うというと、宿の板前や女中から飯もたくさん食べるし女の尻も追いかけるという証言が出てくるのだが、それを興行主がひとりで証言を再現するという演出が面白い。

さてこの会場でのお楽しみは、落語の後の打ち上げ。ここの料理はどれも本当に美味しい。
自慢のポテトサラダももちろん、蕪を炊いたものや揚げ出し豆腐などもひとつひとつ手がかかっている。
飲み放題のビールや、差し入れの日本酒などもたくさん飲み、兼好師や遊雀師ともたくさん話し、結局最終まで居座る。
明日検定試験あるんだけどもういいや。楽しかった。
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