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遊馬百席 第60回 [落語]

遊馬百席 第60回
於:板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『かぼちゃ屋』『ねずみ』『中村仲蔵』

会の前に、中野新橋で行われているペットの譲渡会へ行ってみる。猫ばかりでなく、犬やうさきなどもいて、さらに人間もたくさんいてものすごい密度になっていた。カメラを持って行ったのに、撮るのを忘れてしまった。
とりあえず2匹の猫をトライアルで2週間ほど預かる約束をしてくる。猫用のケージを買わなければ。

遊馬師の『かぼちゃ屋』は初めて聴く。
マクラが終わって「そこにいるのは与太郎か、さっさと入れ」とおじさんが言った途端に実際にガラガラと扉が開き、新しいお客さんが入ってきた。遊馬師も戸惑いながらも客いじりをしてウケをとっていた。こんなこともあるんだなーと思いながら聴いていると、与太郎が長屋に迷い込んで身動きがとれなくなる場面に。長屋の住人が「誰だ、そこで何やってんだ」と言った途端また扉がガラガラ。もはやミラクル。
与太郎の突き抜けたバカっぷりがとにかく楽しい。あいだあいだに「んふんふ」とか「んほほお」とか演っている遊馬師も楽しそう。

ただ、あまりやりすぎると戻らなくなってしまうらしく、次の噺には与太郎が出てこないのに与太郎噺だと思われてしまうのだとか。このため、できるだけ毛色の違う噺ということで『ねずみ』がかけられる。
これは先日の独演会で聴いた。独演会ではさまざまな工夫を入れ、外連味たっぷりの一席だったが、今日はオーソドックスに。
ただ、ねずみが彫り上がって最初にくるのは近所のお百姓さん、というのがスタンダードだが、今日は近所のおしゃべりなおばちゃんふたり連れ、というのが新しかった。なるほど虎屋の悪い噂などはおばちゃんが喋りまくって広まった、という方がしっくりくる。

仲入りを挟み、大ネタの『中村仲蔵』。
これはネタおろしなのだろうか。粗削りな感は否めないが、あれだけの長い噺を覚えるだけで大変そう。
途中出てくる浪人者がさっぱりとしていなせな感じでいい。……のだが、武士がいなせというのは違和感を覚えなくもない。
私もあまり聴いたことがない噺なのでよくわからないのだが、オチはやや強引な感じ。長い時間演ってこれ? というか。古典には多いけど。
少し調べたら八代目正蔵(彦六)の形のようだ。

今日は新しい大ネタを聴けてよかった。これも勉強会の特権かと思う。

タグ:三遊亭遊馬
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