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大日本橋亭落語祭2013 5月6日 [落語]

大日本橋亭落語祭2013 5月6日
於:三越前 お江戸日本橋亭

春風亭一之輔『蝦蟇の油』
三遊亭遊馬『権助魚』
三遊亭兼好『粗忽長屋』
旭堂南湖『さやま遊園』
笑福亭たま『シザーハンズ』
柳家三三『浮世床』
細かすぎて伝わらないモノマネ

整理券を求め、昨日と同じくらいの時間に並びに会場へ行く。
私の前に並んでいる人がほとんどいなかったので今日もいい番号をゲットかと思いきや、すでに整理券が出ていて既に20番近くになっていた。なんかもうエスカレートしていておかしなことになってる気がする。
昨日たまさんが「指定席制にして椅子席は4000円にしよう」と言っていたが、もういっそそうして欲しい。そうすれば席取りとかで不愉快な思いをさせられずに済むし。ただ、その場合はよみうりホールとか国立演芸場にしてほしいなあ。日本橋亭で4000円はちょっと。だいたいこのメンツならよみうりホール埋められるだろうし。まぁこの会は日本橋亭で手作り感溢れるゆるい雰囲気がいいのだけれど。

今日のじゃんけんの結果はたま兼好南湖遊馬一之輔三三の順。今日もやっぱり開口一番とトリが残る。一二三番手は昨日と同じ。なんという日本人。

一之輔師の酔っぱらいは相変わらず本当に酔っ払ってるんじゃないかと思えるほど。
「一六の蝦蟇!」と言って「四六じゃねえのか」と見物客に突っ込まれ「……ミステイク」とつぶやくなど、だいぶ自由な酔っぱらいだった。

二番手の遊馬師、おじぎをした後に早口の甲高い声で「ようこそおいでくださいまして誠にありがとうございます、しばらくの間お付き合いを願います」と兼好師のモノマネ。
今日の落語の後の趣向は「細かすぎて伝わらないモノマネ」なのだが、ネタがないので三三師に相談したらこれを教わったとのこと。
結構似ていて場内大ウケ。「もうこれで私は後ではしません」と宣言して噺へ入る。
山家者の権助を愛嬌たっぷりに演じる。遊馬師の持つ雰囲気とよく合っていて、好きなキャラクター。

兼好師の第一声は、先程の遊馬師のモノマネが効いてそれだけで大爆笑。
『粗忽長屋』は久しぶりに高座で聴いた。
兼好師が粗忽者を威勢よくポンポーンと演じると、それだけで笑いが巻き起こる。
登場人物で唯一のまともな人、行き倒れの世話役の困惑ぶりがおかしい。

南湖さんは昨日とうってかわって新作講談をかける。
大阪にかつてあった「さやま遊園」についての講談で、おそらくさわりの部分だけで終わり。
「遊園地の中にはジャングルジムとブランコしかない」とか「観覧車は省エネのため客がいないときは止めていた。小さいので一周10秒」とか「観覧車の横に『湯のみ』という遊具があった。『コーヒーカップ』の名前を変えていた」とか、おそらくギャグなんだろうが関東の人間には嘘だか本当だかイマイチよくわからない。
少し調べたところ、南湖さんは「探偵講談」というものを演っているらしい。いずれそっちも聴いてみたい。

仲入りをはさみ、たまさんの『シザーハンズ』。同名の映画を落語でやったらこうなる、という噺なのだそうだが、肝心の映画を観ていないので本当なのかわからない。
両手がハサミの男エドワードを演じるときは、指の間に扇子を4本ずつ挟んでハサミを表していた。
ハサミを使って庭木をティラノサウルスの形にした、という部分では手ぬぐいを追ってティラノサウルスの形にしていた。
また、両手がハサミなんだから紙切りができるだろう、という話の流れの際には実際に紙切りをし、器用にミッキーマウスを切っていた。すごい……けど多分映画にはこんな場面ないだろうなぁ。
最後に「雪を降らせる」という話のところでは、紙吹雪をぱーっと撒いていた。
ハサミやら紙吹雪やら、扇子と手ぬぐい以外の小道具を使った噺を見るのは初めてかもしれない。
「色物だからトリ前」と出演順を決めるときに言っていた意味がわかった。

最後に上がった三三師、高座上に紙吹雪が散っているのを見て「これ演るんならお前トリ取れよ!」と楽屋に向かって一言。確かに緋毛氈の上に紙吹雪を残したまま演る落語は聴いたことがない。
さて『浮世床』にはいろんなパターンがあるが、床屋の大将に謀られてざんばら髪にされたのやらヒゲを半分剃り残されたのやらが待合室で渋々待っている、というのは初めて聴いた。
そこで将棋が始まるのだが、これまた「王様取っちゃってたのか」というよく聴く形ではない。ヘボ将棋に熱中するあまり、周りから煙管にいたずらされていることに気づかず……という噺。
本や夢の部分まで行かず、将棋で終わり。三三師曰く、いたずらされている煙管の仕草を演りたいがために覚えた噺なのだとか。
最初から最後まで私の知っている『浮世床』とは異なり、新鮮で楽しかった。

落語後の趣向、「細かすぎて伝わらないモノマネ」は各師いろいろと。
一之輔師は3歳の娘さんのマネとか、遊馬師は「好楽師がおかみさんに遊馬師を紹介するときのモノマネ」とか。
一番受けていたのは南湖さんの「旭堂南北」シリーズかな。上方講談師の旭堂南北先生のマネらしいが、もちろん知るはずもなく。が、そのあまりの強烈なエピソードにモノマネとか関係なく大爆笑だった。

最後は三三師音頭の一丁締めで幕。来年もやるとの宣言をしていたので、今から楽しみにしていよう。
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