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第九回 亀戸寄席 春風亭一之輔独演会 [落語]

第九回亀戸寄席 春風亭一之輔独演会
於:亀戸香取神社 参集殿

春風亭一之輔『人形買い』『鈴ヶ森』『百川』

神社での落語会。
亀戸が最寄りなのだろうけど、路線の都合で押上から歩いて会場へ向かう。スカイツリーが近い。
開演は17時半からだけど、受付は15時半からで整理券を配るとのことだったので少し早めに行ってみることにする。
16時をちょっと過ぎたくらいに受付をしてみると、すでに60番代になっていた。

一席めは季節に合わせ、五月人形を買いに行く『人形買い』。一之輔師では去年GWの大日本橋亭落語祭で聴いている。
聴いてもいないことをペラペラと話す小僧のこまっしゃくれた感じがいかにも一之輔師らしい。また、長ゼリフを息もつかさずに一気に話す様子がなんとも言えずおかしい。
それにしても若旦那と女中のくだりあたりは結構な艶っぽい内容だと思うのだけれど、ノリノリで演っていた。ここ神社の境内なんだけどなあ……。

一席めが終わったところでそのまま二席めに入る。てことは今日は三席? やった。
何をやるかはまだ決めてないらしく、「十人いれば気は十色と申しまして……」と粗忽者の話題から、一之輔師も結構粗忽者で足袋の右側だけを4足持って行ったという話を披露していた。
そこからなぜか話があちこちに飛ぶ。
「寄席なんかではこうやってマクラ話すと、『あ、わかった』みたいな感じでメモする人がいるんですよ。粗忽者の話すると私なら『粗忽の釘』だろうとかね。で、違う噺すると『なんだ違うのかよ』って睨まれたりする」らしい。へー。
でもあの噺中にいち早くメモをする人たちは一体なにと闘っているんだろう。そんなにネタを憶えていられないのだろうか。気の毒に。
で、話題は唐突に泥棒に移って一之輔師の十八番のひとつ『鈴ヶ森』へ。私は久しぶりに聴く。
妙にカマっぽい新米泥棒の破壊力が抜群で、全編爆笑の嵐。

三席めのマクラでは、珍しく神妙な面持ちで「私は思ったことをすぐに口に出してしまうので、不快な思いをお客様にさせてしまうのではないかと……」などと言い出した。
「なんかさっき変なこと言ってたっけ?」と思っているうちに、「でもねぇ、もうどうしようもないんですよ、もういいや、ハッハー!」と開き直っていた。何だったんだ。
最後も得意ネタを持ってきた。
百兵衛と河岸の若い衆との四神剣をめぐるやり取りがかなりあっさりめな感じがした。
鈴本のトリにいかなければならないから、ちょっと急ぎ気味だったのかな。

しかし三席聴けて2000円、かなりお得な会だった。

一之輔師の手書きのサインとイラストが入った番組表。こんなのも珍しい。
20130427_01.jpg
RICOH CX4
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