遊馬百席 第54回

遊馬百席 第54回
於：板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『権助魚』『目黒の秋刀魚』『芝浜』

板橋へ行く前に新宿の芸協らくごまつりを少しのぞく。
私が芸協に疎いせいもあるけど、あまり噺家さんの顔と名前が一致せず、サインをもらおうにも言い出せない。
噺聴いたことない人にもらうのもなあ……。
屋台も出ていたが、芸人の店よりも東北の名産品の店が多い気がする。
陸前高田の屋台でふのりととろろめかぶを購入。
青森の鯖串が大変美味しかった。


Nikon D7000
意味もなく被写界深度を浅々にしてみる

私は見つけられなかったのだが、遊馬師も警備員として行っていたとのこと。
客からサインを求められるも、やはり歌丸師や小遊三師、ナイツたちの行列にはかなわず、ちょっと嫉妬した、というマクラから『権助魚』へ。
そういや私が初めてナイツ見たのは遊馬師の真打披露興行だったような。当時はM-1でブレイクする前で、「話がいつの間にかジャイアンツの先発オーダーになる」というネタをやっていた。その先発オーダーが前シーズンのものので、そのころ活躍していた坂本・亀井・ラミレスの名前が出てこなかったため、「なんだコイツら、つまんねーな！」と思っていたらあっという間に「ヤホー漫才」でブレイク。
おかげで今でもなんとなくナイツは信用しきれない。
まそんなことはともかく、遊馬師の権助はほどよく田舎者の素朴さが出ている感じ。やりすぎのあざとさを感じさせない。

続いて季節の噺の『目黒の秋刀魚』。
屋敷で秋刀魚のお椀を出されて食べたときのコレジャナイ感と、「秋刀魚は目黒に限る」と言ったときのドヤ顔が秀逸。
特に最後のセリフで「教えてやる」感がここまで出ているのは初めて。

三席めは時期的にはまだ早めの『芝浜』。
来月に独演会があるからそこでかけるのかな。
結構な間があいたり、言い間違いがあったりとやや危なっかしい部分があったので、もうちょっとブラッシュアップが必要かも……。
とはいえ得意ネタに大ネタが増えていくならファンとしても嬉しい。

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