いちのすけたっぷり

いちのすけたっぷり
於：月島社会教育会館

林家扇『牛ほめ』
春風亭一之輔『普段の袴』
トークコーナー
春風亭一之輔『団子屋政談』

一之輔師の後援会主催の、会員向け落語会。
年に2〜3回開催予定と後援会に入るときに聞いているが、今回はその初回。
昼夜二回公演で、演目ダブりなしとのことで通しでチケットをとったものの、今日は夜に長渕ライブが武道館であるんだった……。不覚。
受付でチケットを渡すと、半券がわりに缶バッジをもらった。



会場の月島社会教育会館は築年数は経っているもののリニューアルしたばかりらしく、内装はきれいだし、ゆったりとした感じ。
開演前に演目のリクエストアンケートがとられていて、あれこれ悩んでいるうちに始まってしまい、渡しそこねる。

幕が上がって、まずは一之輔師の挨拶があってから開口一番の扇さんが登場。
一之輔師に「滑舌が良すぎて空回りしている」と褒めてるんだかけなしてるんだかわからない紹介をされた通り、ハキハキとした話し方。『金明竹』以外を初めて聴いたかも。

一之輔師はマクラで今行われている新真打披露興行について触れ、自分のときより関係者が多いのがなんとなく悔しかったと吐露。
まあ単純に倍いるだろうからなあ。
次はそろそろ天どんさんに真打に昇進してほしいとのこと。というのも、こないだ天どんさんに「香盤が上になったんだからDr.ペッパー買ってくれよ」と言われ、「いいすよ」と買って渡したらキレられたからとか。天どんさん理不尽。

さて一之輔師の『普段の袴』を聴くのは初めて。
侍のどっしりとした佇まいと、真似をする粗忽者のバカっぽさの落差が楽しい。
特に侍の落ち着きぶりはかなり堂に入った感じ。

一席めが終わって、扇さんが司会でアンケートを元にしたトークコーナー。「好きな芸能人は」とか「弟子をとったらどう育てたいか」とかそんな感じ。
ほどほどにグダグダになってきたところで「じゃあこのへんで」と締めかけて、扇さんに「なんか言いたいことある？」と振ったところ、「落語界の剛力彩芽です」。
……うんまあたしかになんとなく似てないこともないけど、なんでこのタイミング？ 一之輔師にも「そういうことは掴みで言うんだよ」とさんざんダメ出しされていた。

二席めはアンケートで一番票が集まったということで『団子屋政談』。
うーん、たしかに面白いんだけど、こないだもう聴いたので正直違う噺がよかったなー。
何というか、大トロと天ぷらが山盛りになった丼のようなもんで、ご馳走だし食べて美味しいんだけどこってりしすぎて一回食べてみればもう十分、みたいな。
ベースの初天神もそれこそ飽きるほど聴いてるし。
ただ、一之輔師もそれほどこの噺に思い入れはないらしく、「今日で最後か、練り直してもう少しどうにかするか……」とのこと。
私もその方がいいと思います。ドタバタが強すぎてクドすぎ。

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