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三遊亭遊雀を30人で聴く会 [落語]

三遊亭遊雀を30人で聴く会
於:六本木 ゆにおん食堂

三遊亭遊雀『小言幸兵衛』『四段目』『寝床』

もう10月だというのに、半袖でも汗をかくほどの暑さ。どうなってんだ。

遊雀師も本来この時期なら袷を着るはずなんだが、昨日着たら汗だくになってえらいことになったので、今日は単衣とのこと。

まずは配布されたプログラムに記載された席亭の挨拶についてダメ出しというか文句というか。
つまりは客の期待を煽るような文章が並んでいるので、ハードルを上げるな、とのこと。
そんな小言から『小言幸兵衛』へ。
小さい会場だからか、声は抑え気味な感じ。
導入部でいきなり「麻布の茗荷谷というところに……これ『井戸の茶碗』の出だしだ、間違えた」との衝撃の告白。『井戸の茶碗』でもいいんだけど。
くすぐりをあまり入れすぎず、あっさりした印象。

そのまま二席めの『四段目』へ。
先週の下北沢で聴いた『七段目』に続いて芝居の真似事の噺。
小僧の定吉が外連味たっぷりに芝居をしながらも、時々素に戻る落差が面白い。
ちょっとクサめの遊雀師に話しぶりに合った話だと思う。

仲入りを挟み、席亭リクエストの三席めの『寝床』。
席亭の挨拶には「旦那と繁蔵の命を懸けたやりとりが絶品」とのこと。遊雀師は先ほどのマクラで「そんな噺じゃあない」と言っていたが、なるほどすごいやりとりだった。
私はがんもどき製造法の講釈場面が大好きなのだが、そこもたっぷりと。
癇癪を起こした旦那が、番頭さんにノせられていくさまは見事。
特に表情がいい。思わず旦那が「ふひっ」と笑いが出てしまう様を見て、こちらが笑わされてしまう。
しかしオチの直前で噛むというらしからぬ一幕も。
「あそこが私の寝床なんでございます」で終わらず、「オチの手前で噛むとは何事だ」とセルフ小言につないでからもう一捻りしてサゲ。遊雀師はこういうメタな演出が多いな。

「打ち上げには全員残るように」との遊雀師のお達し(?)があったため、打ち上げにも参加。
以前兼好師の会でも打ち上げに参加したのだが、こちらの料理はどれも美味しい。
特にポテトサラダは評判らしく、『寝床』でも「料理番は来てるのか? ポテトサラダをタップリとな」と旦那がいっていた。じゃがいもや玉子、ハムなどが大ぶりにゴロゴロと入って、食べごたえがある。
揚げ出し豆腐も揚げたての熱々、飲み放題にヱビスビールまで入って大満足。
気づけば11時を大幅に過ぎていた。
タグ:三遊亭遊雀
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