SSブログ

遊馬百席 第51回 [落語]

遊馬百席 第51回
於:板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『たがや』『青菜』『酢豆腐』

雨もやんだし、どこかを散歩しながら遊馬百席へ行こうと思っていたのだけど、家でダラダラと漫画読んだりケータイゲームをやってるうちにギリギリの時間になってしまった。
ちょっともったいないけど、ダラダラとするのも休みでなければできないと自分に言い聞かせる。

夏の噺を三席。
『たがや』は最近行った落語会で3連続。
たがやが殿様の笠を飛ばしたところの対応が演者によって異なるのが面白い。
朝呂久:侍にあまり謝らず、すぐにキレる
兼好:平身低頭だが割と早めにキレる
遊馬:最初は侍が悪いと言わんばかりだが、長いこと謝る
それによってたがやの性格が異なって見える。
ストーリーもオチも同じなのに、受ける印象が異なるのが落語の魅力だと思う。
個人的には卑屈なくらい平身低頭で長いこと謝って謝って、それでも許されなくてキレて一気に啖呵をきるのがスカッとするので好き。
今日の遊馬師のは好みに近い。

続けて『青菜』。
余計な演出を入れず、プレーンというかスタンダードな印象。
押入れから飛び出すおかみさんの暑苦しさがすごい。

『酢豆腐』はすごく良かった。
会が始まる前にたまたま「最近若旦那噺を聴いてないなー聴きたいなー」と思っていたこともあって、ドンピシャ。
遊馬師の『酢豆腐』はたしか真打昇進間近の若手研精会で聴いた以来だと思う。
「十人集まれば気は十色と申しまして……」のところで「おっ『酢豆腐』?」と思ったが、よく考えてみればこの出だしは『酢豆腐』のストーリーのどこにかかっているんだろう。
それはともかく、建具屋の半次がノせられて鼻息荒く「俺は達引きが強い」というところも良かったが、とにかく若旦那のキャラクターが最高。
口車に乗って聞かれてもいないことをペラペラとしゃべる軽薄さや、「オホホホホ」と扇子で口元を隠して笑いながらチラッチラッと扇子の向こう側から流し目を送るところなどはたまらなくおかしい。

三席とも面白く、大満足。
タグ:三遊亭遊馬
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0