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毎日新聞落語会 師匠噺/四派響宴 [落語]

毎日新聞落語会 渋谷に福来たるSPECIAL 〜落語フェスティバル的な〜 師匠噺/四派響宴
於:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール

春風亭昇太『牛ほめ』
三遊亭兼好『犬の目』
立川生志『鼠穴』
三遊亭兼好『蛇含草』
春風亭昇太『ストレスの海』
柳亭市馬『笠碁』


……タイトル長っ。
このチケットは昨年末に特別先行予約で購入。
e+を使ったのだけれど、システム使用料やら発券手数料やらいろいろ上乗せ料金が発生する。
うーむ落語の前売ったら主催者に直接電話して取り置きしてもらうとか、せいぜい銀行振込後に郵送とかそんなもんばかりなので、どうにも前売なのに当日券より高くつくってのが納得いかない。
我ながらセコいなとは思うけれど。まあ今後よっぽどのことがない限りe+は使わない。

とはいえ今回のは上乗せしてでも取りたかったチケットなわけで。
しかも平日。万全を期すために午後休を取る。
具合悪くて帰る以外に午後休取るなんて初めてだ。
さすが特別先行予約、なんと最前列……って一番端っこ。そりゃねーんじゃないの。
e+をもう使わないぞという思いをより一層強くする。

さて開演して幕が開くとめくりに「前座」と書いてある。あ、前座いるんだ、でもなんで「開口一番」じゃないんだろと思っていたら、七三分けで黒ぶちメガネの年齢不詳な人物が出てきた。
んー? 誰だ? と思っていたらなんと昇太師。
前座らしくマクラもなくいきなり噺へ。噺も前座っぽくわあわあぱあぱあ演ってぴゅーっとサゲ。
この後もう一席出てきたときに言っていたが、今日は「師匠噺」というくくりなので、師匠から教わった噺をかけたのだとか。
ちなみに師匠から教わったのは『牛ほめ』と『雑俳』のふたつだけらしい。

昇太師の「前座」が終わり、昇太師自らめくりをめくると「二ツ目」の文字が。
まさかと思っていたら兼好師登場。
「主催者からこの前座、二ツ目の趣向を聞かされた。前座や真打はそれぞれ『らしさ』ってのは出せるけど、『二ツ目らしく』ってのはどうしたらいいかわからない」と困惑の様子。
結局「前座はやらない噺で、真打になったらバカバカし過ぎてできない」ってことで『犬の目』。
確かにくだらないと言ってしまえばそれだけの噺だけど、兼好師がすごく楽しそうに演っていて、思わず笑ってしまう。

生志師もものすごい久しぶり。
笑志時代以来だから2〜3年振りくらい。
師匠談志の得意とした『鼠穴』。
前二席の明るい雰囲気が一気に変わる。
家元もそうだけど、生志師も結構脱線する。脱線先で笑いをとって、暗い噺にもバランスをとろうとしてるのかもしれない。
個人的には脱線すると急に現実に戻されてしまうので、一気にグイグイ噺を進めてもらう方が好き。

仲入りを挟んで兼好師の二席目『蛇含草』。
師匠の好楽師がまだ林家九蔵だった時代に、兄弟子の木久蔵(現 木久扇)師に教わった噺なんだとか。
単に餅をたくさん食べる噺なのだが、多分見てた人全員、兼好師の手の中に餅が見えてた。
にょいーと伸びる具合、曲食いする時の餅の動きなど、皆同じものが見えてたんじゃないだろうか。
餅を食べるだけで拍手が湧いていた。

昇太師二席目の『ストレスの海』は、作った際に師匠に添削してもらったとか。
添削してもらったテキストを読むとすごく面白くないのに、実際に演ってもらうとすごく面白かったそうで。
まあ確かに落語は本で読むより生で見た方が、絶対に何倍も面白いしなあ。

市馬師は同じ建物内でやっている、毎日新聞落語会の他番組とダブルヘッダー。
市馬師の『笠碁』は昨年の12月頃にも聴いたばかりなのだけど、何度聴いてもやっぱり笑ってしまう。
頑固爺たちの意地の張り合いがどうにもおかしくて、かわいらしさまで感じてしまうのは市馬師の腕なのだろう。

全体的に大満足なのだけど、それだけに席の悪さが残念極まる。
やっぱりe+は二度と使わない。
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