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上野鈴本演芸場 令和五年三月上席 夜の部 3月4日 [落語]

上野鈴本演芸場 令和五年三月上席 夜の部 3月4日
於:鈴本演芸場

林家十八『元犬』
入船亭遊京『加賀千代』
アサダ二世 奇術
桂やまと『あくび指南』
むかし家今松『猫の皿』
柳家小菊 粋曲
林家きく麿『おもち』
隅田川馬石『たらちね』
米粒写経 漫才
古今亭菊之丞『片棒』
林家二楽 紙切り 芸者 合格発表 大谷翔平
入船亭扇橋『井戸の茶碗』

扇橋師の記念すべき初トリ。初日に行きたかったのだがそろそろ仕事が詰まってきており早めに上がることすら難しくなってきた。

遊京さん、なんかこんな話し方だったっけ? なんか微妙に棒読みっぽいような……。

アサダ先生、今日は割と「ちゃんとやった」方じゃないかな。

やまと師、え、9年ぶり!? キッチリとした古典で好みの師匠なんだけど、なんでかあまり巡り合わない。

きく麿師、老人ホームかどこかでふたりのおじいちゃんが好みのお餅の食べ方を話すだけというシュールな一席。

馬石師、登場人物が全員優しい雰囲気なのがいい。やはりその雰囲気が馬石師の大きな魅力だと思う。

米粒写経、AKR47(赤穂浪士四十七士)ネタ。居島さんの知識量がすごい。

菊之丞師、登場人物を三人兄弟ではなく、本来の噺であれば次男の銀次だけの一人息子。そうなると「片棒」にはならないけど……。とはいえやはり噺のメインは次男なので面白いところをたっぷりやって、長男と三男は短くとかカットとかするのも増えてきているようだ。

扇橋師の『井戸の茶碗』は2年半ぶり。結構開いている。登場人物たちの固さがよく似合っている。井戸の茶碗が細川の殿様に渡って三百両が下され、高木作左衛門が清兵衛さんに相談しているときに「前例にならってワシが百両、お前に百両、千代田殿に百両」とちゃんと清兵衛さんの取り分が組み込まれているのは初めて聴いた。そう、俺これいつもちょっと引っかかってたんだよ。なんでいきなりふたりで分けちゃうの? と。
まあ結局清兵衛さんは「イヤですよ、そんなの受け取れませんよ」と拒否するんだけど。
以前は扇辰師のものにそっくりだったと思うが、だいぶこなれて扇橋師のものになってきた感じ。

終演後、仲町通りの猥雑な感じを冷やかして上野に戻る。かなり人通りも戻ってきているようだ。
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