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三遊亭兼好独演会けんこう一番!秋スペシャル [落語]

三遊亭兼好独演会けんこう一番!秋スペシャル
於:大手町 よみうり大手町ホール

三遊亭兼好『高砂や』
三遊亭じゃんけん『鼓ヶ滝』
三遊亭兼好『高田馬場』
吉田光一 他 フラメンコ
三遊亭兼好『居残り佐平次』

来週の土曜から1週間ようやく夏休みを取るのだが、それを周知してるにもかかわらずドカドカ仕事が降ってくる。なんか俺を休ませる気がないのか? また脳の血管詰まらせるつもりか、とブツクサ文句たれながら仕事してるのだが、これ終わるのかなあ。一応土日は出ないように調整はしているが。

さて挨拶代わりに一席め。
もうクリスマスのイルミネーションがついてることについて「ちょっと早すぎませんか」と苦言を呈す。「12月に入ってからでいいんじゃないですかねえ。どうせカップルのためにやってるんでしょ。アイツらどうせこないだまで血だらけのゾンビメイクとかしてたはずですから」と容赦ない。
最近は常に何かしらイベントが行われていて、何かないと落ち着かなくなっているのだろうという。確かにそれは感じる。結局ハロウィンもなんだかんだでムリヤリ定着させられた感がある。で早ければその当日の夕方にはもう次のイベントの飾り付けが始まってたりするからなあ。
季節感先取りしすぎだろ。……あ、それは落語も同じか。
このお祭好きなのは日本人の特性で、東京オリンピックもそのノリでやってるんだろうという。「それにしても桜田さんはダメでしょう。問題外ですよねえ。略して『桜田問外』」は上手い。
昔はそこまでイベントが多くなく、ごくまれにハレとケがあった、そのハレの代表が婚礼だったと『高砂や』に。
「たかったかっタカタカたっ」と壊れる場面がおかしい。落語の登場人物は「承りますれば」も「うけたっかっーうけたっかーっうけタカタカっ」とタカタカいう。
三席あるうえにマクラも長かったので噺はやや短め。個人的にはこれくらいあっさりめの方が好み。

場があったまりすぎた状態でじゃんけんさんの登場。いつもながら気の毒だと思うが、宮治さんもこれで鍛えられたという噂だし頑張ってもらいたい。

兼好師の二席め、『高田馬場』は志ん朝師のCDでしか聴いたことがなく、高座では初めて。
蝦蟇の油売りの口上も滑らかに心地よく聞かせてくれる。
仇討ちを見にきた野次馬が入った居酒屋の酒が酢になりかかっており、飲むたびにいちいち酸っぱがるのがおかしい。

フラメンコ、実際に目の前で見るのは初めて。
ひとりかふたりで踊るのかと思ったらギターとボーカル含めて6人という大所帯。

兼好師の三席め、座布団に座るときに裾を払うが、そのときにちょっとフラメンコっぽくペペペッと2〜3度素早くめくる。芸が細かい。
兼好師の『居残り』は久しぶり。
若い衆との攻防もいいが、やはり見ず知らずの他の客に取り入るところが最高に面白い。
やっぱりこういう明るく楽しく人をノセる話術は兼好師はピカイチだなあ。
凄む若い衆に向かって「お前ぇはなんでツラがよくて声もいいのにこんな仕事してるんだ、今からでも遅くねェから役者を目指したらどうなんでえ」となぜか説教調で持ち上げ、若い衆も一瞬その気になるのもおかしい。

今日発売という2月の会のチケットも購入。
これだけ会が多いと、どの会を買ってどの会がまだなのかわからなくなる……。今日の会も間違えて2回買っちゃったしなあ。
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