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第六十五回 一蔵ひとりの会 [落語]

第六十五回 一蔵ひとりの会
於:神保町 らくごカフェ

春風亭一蔵『かぼちゃ屋』『お菊の皿』『阿武松』

涼しくて過ごしやすいのはいいけど、夏が終わってしまいそうでちょっと焦る。今年も夏らしいこと何もやってないなー。

一蔵さんはなんと一之輔師とプライベートで一緒に甲子園まで1泊で観戦に行ってきたそうで、その話をマクラに。
「あの師匠がマクラでどんなことを言ってるか知りませんけど、あの人はすべて脚色しますから。私の言ってることが真実ですからね!」と前置きして話し始める。
一之輔師は新幹線のチケットも普段は自分ではとらないので、それらの手配もすべて一蔵さんがやったという。一蔵さんは自由席で行こうとしてたのだが、一之輔師が「グリーンにして」というのでグリーンを取ったのに、一之輔師のマクラでは「一蔵に勧められた」となっているそうだ。
当日の朝、一之輔師が寝坊して新幹線にギリギリでダッシュできた話や、甲子園のクジで当たったカレーを巡ってケンカした話とか、食事をするにしても行く店行く店一之輔師に馴染まずに結局笑笑に落ち着いたとか、一之輔師が感動して泣いているのを抱きしめてあげたら抱き合って泣いたことになってる、とか。マクラだけで30分くらい。
「せっかくなので一之輔師匠に習った噺をやります。もしこれで滑ったとしても! 私が滑ったのではなく! 一之輔師匠が滑ったんです!」そんな理屈聞いたことない。
一蔵さんの与太郎は一之輔師よりも無邪気だけれども与太成分は高めのような気がする。

『お菊の皿』はネタおろしか。
昨日は仕事で能登半島の方に行っていたらしく、そこで土地の人にされた怪談話っぽい落とし噺をマクラに。
「歌武蔵師式」とのことで、お菊が太っているという爆笑譚に仕上がっている。
お菊が「一枚、二枚」と数えるのではなく、「一杯、二杯」とご飯の数を数え、最後は幽霊の手つきがひっくり返って茶碗を持つ格好になるのがおかしい。

明日からは新版三人集で五夜連続があるから、と三席めは声を張らない噺。
落ち着いて貫禄のある板橋の旦那と長吉の朴訥さがいい感じ。
タグ:春風亭一蔵
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