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遊馬百席 第111回 [落語]

遊馬百席 第111回
於:板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『化け物使い』『もう半分』『片棒』

久しぶりに黒門亭の1部に一之輔師が出るとのことだったので、行列覚悟で10時半くらいに黒門亭に。
防暑や熱中症対策も万全に行っていたのに、いざ着いてみたら既に整理券配布だけで満員札止めだとか。
つーか何時から配ってて何時で終わったんだろう。なんかもうちょっと尋常じゃない。

それにしても暑い。じっとしてるだけでも汗が出てくるし、さすがに猫たちもぐったりしている。
ダイソンの羽なし扇風機も買ってみたが、気休めにもならんなー。

遊馬師も家の中に居ながらにして熱中症になったらしく、そんな話をマクラに。
また弟子入り志願の人たちについても。「お弟子さん取らないんですか?」とよく聞かれるのだが、弟子入り志願が来ないわけでもないがメールでの問い合わせが多いという。あー。また他の師匠が弟子に取れないので話が回ってくるパターンもあるそうで、一度は話を聞くそうだが「正直他の師匠のほうがいいんでしょ?」と尋ねると「はい」と答えられてしまうとか。「さすがにそんな人は取りたくない」ってのは本音だろうなあ。
師弟関係から主従関係の話へ移り『化け物使い』に。遊馬師のはちょうど5年ぶりに聴く。
使用人たちの「お暇を頂戴したいんですがな」と繰り返して印象づけ、オチにつなげる。
本来化け物たちは狸が化けたものなのだが、今回は本物の化け物たちが音を上げる、というパターン。
面白いパターンだと思うが、だとすると細々と細部を修正する必要がありそう。

二席めもやや怪談ぽい噺の『もう半分』。
一時期はよく掛けていたのだが、あまり評判が良くないのであまり演らなくなったそうだ。出来不出来という評判ではなく、まああまりいい気持ちにならないからという理由らしい。まあねえ。
遊馬師自身も噺にいろいろと矛盾は感じているらしく。基本的に落語には悪人は出てこないはずなので、居酒屋夫婦を描くのに無理があるそうだ。ある師匠は居酒屋の夫婦は叩けばホコリの出るようなふたりとして描き、芝居のように極端な仕草にしているという。「どういうのがいいんですかねえ」と迷う遊馬師のは亭主は善良で女房がふてぶてしいパターン。
だとしたらやっぱり基本的には夫婦ふたりとも善良なのに、金を見て出来心で……というような感じの方が自然な気がする。爺さんそっくりな子どもが産まれてショック死するというのも罪悪感に耐えかねて、という感じでしっくりくるんじゃないかなあ。そういうのは善良さがにじみ出ている人じゃないとできなそう。

三席めはがらりと雰囲気を変えるために三坊の噺に。
先の二席で時間を使ったからか兄弟の時間はそれぞれ短め。
やっぱりこの噺は他のふたりはともかく次男は時間をたっぷり使ったほうがいいように思う。
タグ:三遊亭遊馬
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