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みずほ笑ホール寄席 兼好・王楽二人会 [落語]

みずほ笑ホール寄席 兼好・王楽二人会
於:箱根ケ崎 瑞穂ビューパーク スカイホール小ホール

三遊亭しゅりけん『子ほめ』
三遊亭兼好『真田小僧』
三遊亭王楽『唐茄子屋政談』
三遊亭王楽『祇園祭』
三遊亭兼好『禁酒番屋』

午前中は叔母の三回忌に車で大宮まで出かける。
そのまま車で瑞穂町まで。早めに着いたので近くの温泉施設でひとっ風呂浴び、着替えてさっぱりして落語に向かう。やはり風呂はいい。

実にひと月ぶりの兼好師。
ここ最近土日にあまり会がないか、あっても大物と一緒でお高い会ばかりであまり食指が動かない。そういう会って一席しかやらないし、兼好師の出番が浅めだから軽い噺ばかりだしなあ。最近は「よってたかって」とかもあまり行かなくなってしまった。まあ香盤があるから仕方ないんだろうけど。

広いホールに結構人が入っている。前回来たときは満席だったところを無理やりねじ込んでもらったので、今日は念のため予約をしていく。
地域寄席でこんなに大きな規模の会も珍しい。
そして地域寄席のあるあるとしてお客の爺さん婆さんたちがよくしゃべる。お茶の間かってくらい。
まあ楽しんでるんだし、こっちは他所者なんだからいいんだけど。

しゅりけんさん、まだ高座では焦るのか、早口になってしまい聞き取りづらいところがある。でもよく聴く機会があるので忘れがちだが、まだ入門して1年も経ってないんだよなあ。

兼好師の一席め、昨今の暑さについて。
新宿を歩いていたら浴衣姿だからか黒人の観光客に囲まれて雑談していたら「アフリカより暑い」と言われたとか、他の会で歌武蔵師の高座中に妻が熱中症で倒れたにも関わらず夫が落語に夢中で気づかなかったあの夫婦は今頃離婚しているに違いない、とか。
最近は子どもたちも大変だ、というところから『真田小僧』に。
兼好師のは久しぶりに聴くが、やっぱり面白い。
特に「10銭ここまでー!」と切れ場を派手に作る金坊とそれに振り回される父親の表情がいい。
おっ母さんが帰ってきて「お前が男を引っ張り込むから……」と聞かされたときの顔と、その剣幕に驚いてニヤッとした父親の顔もおかしい。

王楽師、まずいとも思わないし、嫌いなわけでもないのだが、なんなんだろうこの毎回感じるこの圧倒的「物足りなさ」。
今日の二席ともまあまあ大きなネタだし、聴いてて退屈するわけでもないんだけど、どうしても「あー落語聴いたなー!」という満足感がイマイチ足りない。
『唐茄子屋政談』も若旦那がかぼちゃ売って吉原田圃で黄昏れるところで終わりっていう中途半端な感じだし、唄もそんな上手いわけでもないし。『祇園祭』はなんか啖呵のすっきり感というかカタルシスが足りない。
なんですかねコレ俺の二世バイアスが掛かっているのかなあ。

兼好師の二席めの『禁酒番屋』は大ウケ。
藩士の近藤が酒を呑む仕草や、番屋の藩士たちが水カステラを呑むところも中手が起きたりしていたが、やはり最後の小便を飲むか飲まないか、という場面ではもはや会場中が爆笑に包まれる。
やっぱりこういうところの盛り上げ方は上手いと思う。

行きはやや混んでいたものの、帰りの道はスイスイと。
ただ今日は地元の花火大会だったため地元の道が人で溢れていた。というか毎年何故か花火の日は夜の落語会があって花火見てないな。
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ナオ

おひさしぶりにコメントします
うらやましいみずほ寄席の話読めてありがたいです。
富士山も見える会場と聞いているのでそのうち行ってみたいです。
花火見損ないました。シーズンはこれからなのでしょうが今年は落ち着かないまま夏が過ぎそう。猫と戯れる時間は増えてるのですが(笑)
by ナオ (2018-07-23 13:09) 

みずほっこ

遠路、足をお運びくださってありがとうございます。兼好師の次回予定は、来年4月14日扇辰師との二人会です。よろしければ。
by みずほっこ (2018-07-25 15:27) 

Macky

>ナオさん
ちょっと遠いのが難点ですが、いい会場です。
最近は写真撮りにも行けてないし、なんか家で猫とダラダラ添い寝してる毎日です。
まあそれはそれで。

>みずほっこさん
情報、ありがとうございます。
扇辰師匠も大好きな師匠です!
必ず伺います!
by Macky (2018-07-29 00:20) 

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