SSブログ

第三回 鳥徳寄席 -落語と唄の会- あこ&小辰 [落語]

第三回 鳥徳寄席 -落語と唄の会- あこ&小辰
於:茅場町 鳥徳

遠峰あこ 入船亭小辰 ごあいさつ
入船亭小辰『金明竹』
遠峰あこ アコーディオンと唄
遠峰あこ 入船亭小辰 唄う『寿限無』
入船亭小辰『ねずみ』

黒門亭終演から30分しか空いていないので急いで会場へ。
会場に着いてみると、『兼好∞』の主催の方が受付に。この会も主催されているようだ。「あれ、どうしたの?」みたいな感じに。いやいや、そりゃー落語を聴きにきたに決まってますがな。前があったので予約せずに当日で行ったのだが、ほぼ満席であと2席程度しか残っていなかった。危なかった。
会場は創業100年以上という老舗の鳥料理屋。二階の座敷をすべてぶちぬいて会場にしている。
建物も古びているが味がある。こういう日本家屋っぽい店はいい。

まずはふたり揃ってご挨拶。あこさんは単身フランスに行き、向こうで着物に鈴、アコーディオンというスタイルでストリートライブ(本人曰く「修行」)をしてきたという。
スリにも遭わず怖いこともなかったという。向こうのスリというのは、若い女性がアンケートを装って体を密着させ、ポケットに手を突っ込んで盗みを働くのだそうだ。あこさんは和服だったから貴重品がしまってある場所がわからなかったのかもしれない、と。小辰さんは優しそうだし弱そうだし、絶対狙われるという結論に。

まず小辰さんの一席めは『金明竹』。前座時代には何度か聴いたことがある。
もちろん言い立てが一番大事な部分なので、人によってはわーっと一気にまくし立てるのを何度も繰り返すだけということもあるが、小辰さんは説明を交えながら丁寧にきちんきちんと演っているようにみえる。端正というか、丹念というか。
使いの者も最初はゆっくり話すのだが、興が乗ってくるのか兵庫のあたりでは完全に早口になっていくのが面白い。

あこさんは実物は初めて。『崎陽軒のテーマ』『ねこりずむ』『おてもやん』『ぼくかっぱ巻き』『最上川舟唄』など。
立川こはるさんが作詞をしたという、落語に登場する猫をいろいろ盛り込んだ『ねこりずむ』が面白い。曲はPerfumeっぽく、というのがこはるさんのリクエストだったらしい。

仲入りを挟んでお楽しみ企画。あこさんと小辰さんふたりで何かをするらしい。以前はあこさんに小辰さんが小咄を教えたり、あこさんが小辰さんに歌を教えたりしたそうだ。
今回は『寿限無』の名前を童謡『静かな湖畔』のメロディーに乗せて歌うというもの。
まずはあこさんがお手本を見せ、小辰さんが続く。もちろん言い立ては頭に入っているものの、メロディがつくとこんがらがってしまうというか、いつものリズムと違うからか次がすっと出てこなくなる。あとは「長久命の長助」だけで終わりってところで見失ったりとか。
小辰さんはあまり音楽が得意ではなさそうで(あこさんに「練習しなきゃいけない一門なのに」と突っ込まれていた)、四苦八苦しながらも輪唱&転調をこなして完走。「できた!」と満足気。

小辰さんの二席めは先日も聴いた『ねずみ』。
やはり丁寧にキッチリと演っており、安心して聴いていられる一席となっている。
これで二ツ目2年めなんだからなあ。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0