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黒門亭 第一部 2399回 [落語]

黒門亭 第一部 2399回
於:落語協会2F

柳家小かじ『たらちね』
春風亭正太郎『もぐら泥』
桂やまと『試し酒』
三遊亭天どん『田能久』
三遊亭歌橘『宮戸川』

黒門亭、久しぶりに来た気がする。

小かじさん、見るたびに上手くなっている気がする。言葉がスムーズというか。
頭の大家さんとのやりとりを大幅に簡素化して、メシの稽古や夫婦喧嘩の稽古などに時間を割く。言葉のつなぎに出てくる「へっへぇー」とかの笑い声とか、細かいところが三三師に似ている。

歌太郎さん、小かじさんの高座中にトイレに入ったはいいが、『たらちね』はいろいろなところで切るパターンがあるので、名前を名乗ったところで終わったらどうしようと思っていたと明かして笑いを誘う。
しかしまあこの人も上手いなあ。泥棒が憐れを誘ったり凄んだり、いろいろやっても腕を捩じられた「痛い痛い痛ーい!」で爆笑をとっていく。最後に出てくる酔っ払いの悪そうな顔といったら。
全編笑い通しの一席。

やまと師、真打に昇進してからは初めてか。だいぶ久しぶり。
マクラで前座時分に天どん師と一緒に酒を呑みに行って酒の中にバファリンを入れられたことを暴露。
相変わらず手堅いというか、きっちりとした高座。

天どん師、酒にバファリンを入れたのは自分じゃなく、一緒に呑みに行った知り合いの女性だと反論。「なんで話を盛ったんですかねー」と暴露返しする。
「このメンツでこの順番にいるということは、新作で暴れてほしいということだと思いますよ」といいながら「でもねぇ、新作演るの飽きたんで今日は古典を演りますよ。しかも昔話みたいな、『これの何が面白いんだ』ってのを演りますからねー」とぶっちゃける。
『田能久』は初めて聴いた。確かに昔話だ。しかも「これがこの噺のおかしいところなんですよ、なんでカツラ持って帰るんですじかねー」とか「なんで村人は訛ってるのに主人公は訛ってないんでしょうねー」などと噺のおかしいところを自分で突っ込みまくるという斬新なスタイル。
また、噺の途中の「化ける」シーンで噺家モノマネまで披露し、お客にリクエストまで求める始末。
「なんかモノマネ演りたいな。リクエストありませんかー。なんでも受け付けますよー。(圓丈師とリクエストを受けて)……『馬鹿野郎!』……できた」と自画自賛。できたのかあ?
天どん師の持つゆるーい空気と、噺の持つ朴訥とした空気がよくマッチしている。

歌橘師もだいぶ久しぶり。それこそ5年ぶりとかか。
円歌師と呑みに行って「お前歌る多と一緒になれ」と言われて「小円歌姐さんとだったらいいです」と即答したのだとか。しかし関係ないけど相変わらずユニセックスというかオッサンなのかオバサンなのかよくわからない風貌と声。
お花に対してかなり辛く当たる。そこまでしなくても、って感じ。

次の予定まで30分しかないので、そそくさと黒門亭を出る。
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