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Let's Go!西新宿ぶら〜り寄席 最終回 [落語]

Let's Go!西新宿ぶら〜り寄席 最終回
於:西新宿 ミュージックテイト

古今亭今いち『新聞記事』
春風亭吉好『ちりとてちん』
桂宮治『お見立て』
春風亭吉好『宗論』
春風亭吉好『たがや』

昼は江戸川橋にあるイタリアンレストランへ。
開店当時、ここのシェフと同じアパートに住んでいた縁で何度か行っていたのだが、今や予約が3ヶ月待ちという超人気店になっている。
今日は年に一、二度の贅沢として奮発する。
今月は時間外勤務が100時間超えたので、これくらい罰は当たらないだろう。
写真も撮りたかったのだが、さすがに自重する。

食事後、渋谷に用があるという彼女と別れ、江戸川橋近辺をうろつく。
以前この辺りで働いていたので、懐かしいような、あまりいい思い出があるわけではないのでそうでもないような。

江戸川橋というと、小日向が近い。小日向には志ん生、志ん朝が眠る還国寺があることを思い出し、行ってみることにした。
江戸川橋で働いていた当時は全然知らなかったが、よく通っていた通りに面したお寺だった。

夏らしく志ん朝師の『鰻の幇間』を聴きながらお寺を訪れる。本堂の横に美濃部家の墓を見つけ、お参りをする。誰かが最近きているようで、花が手向けられていた。
お参り後、墓前で続きを少し聴く。今声を聴いている人が目の前の墓石の下で眠っていると思うと、不思議な感覚に襲われる。

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RICOH CX4
墓誌を見ると、志ん生師と志ん朝師の戒名が刻まれている

さてこの会は吉好さんが前座の間の勉強会らしく、来月めでたく二ツ目に昇進するため今回で最終回とのこと。

まずは前座の前座で今いちさん。シャレのキツい名前だなあ。
『新聞記事』は時代設定がよくわからなくて、いつもなんかイマイチ噺に乗り切れない。昭和30年代あたりなのかなあ。古典とも新作ともつかない雰囲気なのも乗り切れない理由なのかも。
あと今いちさんの顔が会社の後輩に似てるのに気を取られて最後まで集中できなかった。

吉好さんは初めて。吉好さんの大学の後輩でもある今いちさんの情報によると、吉好さんは大学に8年いたとのこと。「大学に8年いたんだから、通常4年程度の前座修業も8年やればいのに」とは今いちさんの談。
顔が濃く、外国人っぽくも見える。そのためか、なんだか仕草もバタ臭く、大げさに感じてしまう気がする。
ちょいちょい現代ネタというか時事ネタとかをくすぐりで入れるのだが、残念ながらあまり効果が出ているとは言い難い感じ。『宗論』ではいきなりAKBネタを入れてきて、完全に話の腰をブチ折ってしまっていたように見えた。現代ネタは1箇所2箇所程度ならスパイス的に有効だと思うが、そこかしこに出てくると私は萎えてしまう。

宮治さんは自分の勉強会でもないのに自分以外の2人が下という状況が珍しいのか、異常にテンションが高かったように見えた。
以前、「後輩でこんな馬鹿なのがいる」という話をマクラでしていた。曰く、天狗連で9年演って伝説扱いされていたからって既に大物気取り(前座なのに)、素人時代は独演会で100人集めたといっていた(前座なのに)、『芝浜』持ってるならオチのところだけ演ってみせてと振ったら本当に演った(前座なのに)などなど。今回もその話をしていたのだが、どうもその前座とは吉好さんのことらしい。で、後半に出てきた吉好さんによると、ほぼ事実だそうだ。
最近ではこの話を宮治さんが色んな所でするため、初対面の人にも「あ、『芝浜』の吉好さん?」と言われ、『芝浜』をムチャぶりされることもあるのだとか。
宮治さんの『お見立て』はパワフルかつハイテンション。喜助と杢兵衛お大尽との攻防でこんなに笑わされたのは初めてかもしれない。勢いや力業と感じるところも多かったので、人によっては「邪道だ」と受け入れられないかも……。
しかしタップリと笑わせてもらった。
やっぱりこの人と一蔵さんは二ツ目なりたてなのに飛び抜けてると思う。
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