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大手町落語会Neo! II [落語]

大手町落語会Neo! II
於:大手町 日経ホール

桂宮治『つる』
三遊亭天どん『百年目』
鈴々舎馬るこ『ぞろぞろ』
三遊亭萬橘『井戸の茶碗』

昼の大手町落語会に引き続き、Neo!の方にも居残る。今度は同じ前から4列めながら、ど真ん中で嬉しい。
……しかし後ろを見てみるとかなりの空席が。
前3分の1はほぼ埋まっているけど、後ろはガラガラ。そういえば前回も結構空いていたけど、ここまでではなかった。
なんだろう、確かに全員多少当たり外れはあるけど、当たったときの面白さは爆発的なものがあって、実は私は昼よりもこちらの方が楽しみな顔付けだったんだけど。

ひとりめの宮治さんはその客席の状態を見て、「まるで草原のようだ」とのこと。シートが薄いグリーンだからねえ。
「これは本当にいいたくないんだけど、天どん兄さんから言えと言われたから」と前置きして、「後ろにいるお客さん、前にこよう」と異例の呼びかけ。全席指定なのに。さらに天どんさんも舞台に登場し、お客さんを前に詰めさせた。
宮治さんは本当にイヤだったようで、「登場し直していいですか?」と登場からやり直していた。
気を取り直してマクラから。正月の辛かった営業の愚痴など、毒を吐きまくる。
噺の中でご隠居が鶴の謂れを語る場面では、講談調でノリノリ。

宮治さんの舞台に乱入した天どんさんは、相変わらず飄々と後ろ向きのことをぶつぶつと。
主催者からはある程度自由にやっていいと言われていたらしく、なんと約30分の持ち時間で50分みっちりと語っていた。
番頭と旦那がばったりと会った場面では、番頭と旦那の顔を交互に何度も繰り返していて衝撃の大きさを表していた。
ただやっぱり50分は長いかなー。特に旦那からの説教部分は笑いどころがあるわけでもないので、聴いていてダレる。

馬るこさんは馬風師の話をマクラに。
いろいろ公で言ってはマズいような内容を暴露していた。それも客が少ないが故だろうか。
また、最近いろいろな人に香盤を抜かされてやさぐれているらしく、「馬るこではなくわるこ」が顔を出しているのだとか。
BSで放映されている若手の笑点に出演したものの、上手い答えが出せず黒いことばかりしか言えず、もう呼ばれないと思うとのこと。ちょっと見てみたい。
噺は先日西新宿で聴いたのとほぼ同じ。下ネタ部分も受けていた。

萬橘師は袖で天どんさんに「トリなんだから仲入り前より長くやれよな」とプレッシャーをかけられたらしい。「トリが仲入り前より長くやるんじゃなく、仲入り前はトリより短くやるんだ」とまったくもってもっともな理屈を語っていた。
馬るこさんや天どんさんより後輩なのに「真打は私だけですからね、彼らは二ツ目ですから」と挑発したところ、再び天どんさんが舞台に登場。自由過ぎる。馬るこさんのとき以外全部出てる。
そうはいっても萬橘師も負けず嫌いなので、天どんさんの誘いに乗って大ネタをかけていた。
が、ちょっと粗い印象。語り口も危なっかしい感じで、ハラハラさせる。

天どんさんと萬橘師が自由にやった結果、予定を1時間近くオーバーして終演。昼とはまた違った満足感があった。
満席だった昼の部のあがりを全部つぎ込んでも赤字だと主催者が言っていた、と宮治さんが言っていたが本当だろうか。よしんば本当だったとしても、今後も続けていって欲しいものだ。
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