SSブログ

高円寺★若手箱 志の春・小辰二人会8~ 川の流れを船でゆくヨ ~「男と女」の巻 [落語]

高円寺★若手箱 志の春・小辰二人会8~ 川の流れを船でゆくヨ ~「男と女」の巻
於:高円寺 koenji HACO

立川志の春 入船亭小辰 オープニングトーク
入船亭小辰『初天神』
立川志の春『壺算』
立川志の春『お父さんの約束』
入船亭小辰『明烏』

雨かあ。
最近理由はさまざまだけれど電車で落語に行くことが多いな。
彼女のお父さんと3人で昼食を摂る。今日は電車だったんだし、せっかくならビールでも飲めばよかったかな。

しかし寒い。昨日は結構暖かかったのでインナー1枚減らした格好で外に出たら大失敗。
ノラやのワンドリンクはさすがに生ビールともいかず、ハイボールに。お湯割りとかできるか聞いてみてもよかったな。

会場に10分前に着くと、ちょうど小辰さんも到着したところだった。
前回来たときは空席が目立ったが、今日は満席。
まずはふたり揃ってご挨拶で始まる。
小辰さんが遅くなったのは玄関の鍵をなくしたからだそうで。トークが進んで鍵を見つけた意外な場所が明かされたのだが、そこは志の春さんが真っ先に挙げていた場所だった。志の春さんはちょっとしたボケのつもりだっただろうに、いきなり正解を出された小辰さんの胸中はいかばかりだったであろうか。
続いてらくごカフェ10周年記念の武道館公演の話に。
志の春さんはトリの志の輔師のお供(?)で後ろで見ていただけとのことだが、小辰さんは出演者として一番手だったそうだ。
8000人の前で蝦蟇の油売りの格好をしての言い立てをやるというもので、それが次に出てくる一蔵さんの余興の前フリになっているという。袖で一蔵さんから「間違えるなよ」と釘を刺され、他の出演者からもプレッシャーをかけ続けられたらしい。本人は「間違えた」と言っていたが、志の春さんによれば「全然わからなかった」そう。強心臓だねえ。
今回のテーマは「男と女」なのだが、それらについてはほとんど触れられず。

小辰さん、早く扇辰師に「武道館の板を踏んだ」ことを言いたくて仕方ないそうだ。三K辰文舎の活動の方を「本業」と言い張る師匠に、師匠より先に武道館に立ったことを言ったらどうなるか楽しみだという。「多分ブン殴られるんじゃねーかな」とのこと。そんな扇辰師とのエピソードを絡めながら親子の噺に入る。
小辰さんの『初天神』は初めてじゃないかな。
凧の場面までキッチリやる。最近じゃここまでやるのはまったく聞かなくなったなあ。
その分ひとつひとつの場面はシンプルで短め。物足りなく感じる部分もあるものの、話がサクサクと進んで小気味いい。
……テーマの「男と女」は? 金坊が「男と男の約束」と言いながら屋台の前で「ほんとはアタイ女なの」と変わるところか。
二席めの『明烏』はテーマそのままの噺。まあこっちもメインは男同士の駆け引きの方がメインだけれども。

志の春さんの一席め、あの三白眼気味の目で上目遣いに瀬戸物屋と交渉する姿は迫力がある。
二席めは理屈っぽい父親とその娘を描いた新作。
待ち合わせに10分遅れたことをメールで済ませたことが気に入らないと延々と娘を責め続け、娘に「そんなんだから仕事ができないんだ」と逆襲された父親が、「そうだ、お父さんは仕事ができない。使ってるパソコンはMacだが立場はWindowsだ」というくすぐりが面白い。一瞬考えてしまった。
結婚前に子どもができ、相手の男のボブに会いに行くというストーリー。
さだまさしばりに「君を一度だけ殴らせろ」と殴ったのはいいが、反対に肩を壊してしまう描写が切なくもおかしい。

しかし小辰さんと志の春さん、歳も入門時期も違うしあまり接点がなさそうなふたりだが、仲はよさそう。共通点としては「どっちも上手い」ということはあるが、なんとも不思議な感じの組み合わせ。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。