三遊亭兼矢落語会 ~負けてたまるか!?(自分に)~ [落語]
三遊亭兼矢落語会 ~負けてたまるか!?(自分に)~
於:新宿三丁目 シン・道楽亭
三遊亭兼矢『桃太郎』『茶の湯』『百川』
昨日はインスタで見つけた茨城坂東市の蕎麦屋まで。1500円で蕎麦食べ放題という変わったサービスをしている。
小さめのせいろで蕎麦が出て、3枚で一人前とかなんとか。
食べ終わったら5枚とか10枚とかを追加注文するのだが、どうも厨房ひとりホールひとりで回してるようで全然出てこない。5枚とかすぐに食べ終わってしまうので、待ってる方が長い。
肝心の蕎麦はロットごとに出来不出来があるような感じ。美味しく茹で上がってる時もあれば伸びてるときもあり。最初は5枚ずつ頼んだのだが、とにかく待っている時間が長い。なので3回めくらいのおかわりで「10枚で」と頼んでしまう。
それにしてもせいろが積み上がっている光景は壮観。落語好きとしてはもちろん『そば清』や『蕎麦の隠居』が思い出される。
さてようやく蕎麦が届いたのだが、ちょうど同時くらいに満腹感を覚える。まあ蕎麦だし食えるだろ、と思っていたのだが残り2枚ではち切れそうに。あーそば清さんもこんな気持だったのかしらなどと思いながらもなんとか詰め込む。
……それにしても茨城だからなのかもしれないが、店にいたオッサン堂々とビール飲んでたけどアンタらバイクだろ。店のオバちゃんがカワサキのZに乗るとも思えんし。そういうのホントやめてほしい。
で、夜からは高校時代の友人と飲み。ちっとは腹もこなれるかと思ったが、超満腹のまま。居酒屋では何も食えずひたすら酒だけを飲む。なんかそしたら変な酔い方をしてしまった。
朝になりハラの動きも戻るかと思ったが、イマイチちゃんと動いてない感じ。今日はバイクで千葉の方まで行って飯を食う。やっぱりツーリングするならチバラキですな。で今日も定食のライスが炒飯でおかわり自由、というボリュームが売りの店に行ってしまう。昨日食いすぎたのに何やってんだか。
千葉の西部は梨が名産のようで、松戸や鎌ケ谷で梨農園の直売所が軒を連ねておりどこにも客がたくさん入っている。親父の墓のある埼玉の騎西も梨が名産なので、いつもは墓参りの帰りに梨を買ってくるのだが今年は行かない予定なので千葉で梨を買う。たくさん買ったので兼矢さんにもおみやげに持ってくか。
とまあすっかり前置きが長くなってしまったのだが道楽亭へ。席亭が亡くなってからは初か。
圓楽一門会は東京の東をホームにしているのであまり新宿には馴染みがないという兼矢さん。鳳月さんと落花山さんとの会を新宿でやっていたそうで、その時の思い出話をマクラに。企画ありの会だったそうだが、その企画がことごとく尖りすぎていて3回であえなく終わったのだとか。
一席めの『桃太郎』、最初の親子のスタンダード桃太郎で「おい金坊?」という問いかけがちゃんと寝た子に対してかけるようなトーンでいい。たまに寝た子を起こすように「おい金坊!」ってやってる人いるけどアレはちょっと。
二組めの親子はクセ強め。子どもが瞑想していたりアジテーションしていたり。それにいちいちツッコむお父つぁんもおかしい。
二席め、足立区から葛飾の水元に引っ越したそうで。……なんでそんなとこに。たまに水元公園とか行くけど、バイクでも結構遠いぞあそこ。「葛飾区のことよく知らないんで、どんなところなんですかって聞いてみたんですよ。そしたら『んー、足立区みたいなところ?』といわれました。治安が悪いのかと聞いたら今はそれほどでもないそうですが、昔は有名な悪い学校があったんだそうで。こないだ散歩してたら知らないおじさんに『おう、クスリやってるニイちゃん、その後どうした』って聞かれました。水元には誰かクスリやってたニイちゃんがいたみたいです」だそうで。
「今は鶯谷というと汚いイメージがありますが」そうか? いやまあきれいなイメージもないけど。「昔は根岸は風光明媚なところだった」と『茶の湯』に。
茶の湯道具の適当な名前が「チャスクウーノ」とか「シャカシャカくん」とか適当すぎるのが面白い。
「茶の湯なんだから上品に」といいつつ茶釜の蓋を開けようとして「あっつ! ……クソっ!」と叫び「一回は汚い言葉を使ってもいいんだ」というルールがすごい。
三軒長屋のくだりはカットで知人の訪問へ。
茶の湯を知らないという人が適当にやっていたらご隠居のお流儀とまったく同じになり、暑い茶碗を持って「あっつ! ……クソっ! ……ああこれは失礼を……一回ならいい?」とトレースしているのがおかしい。
三席めはアレンジ少なめの『百川』。少なめとはいいつつ結構入ってるけど。
前回の会のときも書いたんだけど、単に間違えたのか話の順番がちょっとおかしなところがある。たとえば今日の場合だと「顔を潰さねえで貰いてえ」というセリフが金団を飲み込んだあとに出てきた。やっぱりこのフリがあって「そこをどうか、『潰さずに』飲み込んでもらいてえんで」と強要されてくわいを飲み込む羽目になるという順番は変えられないと思う。
まあ単純に間違えたのだとしたら、何事もなかったかのように流せるようになったのはすごい。前座の頃になんの躊躇もなく「あっ間違えた! やり直していいですか?」とやっていたときと隔世の感がある。
百兵衛さんは「うしっ!」強め。朴訥感も兼矢さんらしい感じ。
打ち上げもあるようだが、バイクなのでもちろんパス。梨を渡して帰る。
於:新宿三丁目 シン・道楽亭
三遊亭兼矢『桃太郎』『茶の湯』『百川』
昨日はインスタで見つけた茨城坂東市の蕎麦屋まで。1500円で蕎麦食べ放題という変わったサービスをしている。
小さめのせいろで蕎麦が出て、3枚で一人前とかなんとか。
食べ終わったら5枚とか10枚とかを追加注文するのだが、どうも厨房ひとりホールひとりで回してるようで全然出てこない。5枚とかすぐに食べ終わってしまうので、待ってる方が長い。
肝心の蕎麦はロットごとに出来不出来があるような感じ。美味しく茹で上がってる時もあれば伸びてるときもあり。最初は5枚ずつ頼んだのだが、とにかく待っている時間が長い。なので3回めくらいのおかわりで「10枚で」と頼んでしまう。
それにしてもせいろが積み上がっている光景は壮観。落語好きとしてはもちろん『そば清』や『蕎麦の隠居』が思い出される。
さてようやく蕎麦が届いたのだが、ちょうど同時くらいに満腹感を覚える。まあ蕎麦だし食えるだろ、と思っていたのだが残り2枚ではち切れそうに。あーそば清さんもこんな気持だったのかしらなどと思いながらもなんとか詰め込む。
……それにしても茨城だからなのかもしれないが、店にいたオッサン堂々とビール飲んでたけどアンタらバイクだろ。店のオバちゃんがカワサキのZに乗るとも思えんし。そういうのホントやめてほしい。
で、夜からは高校時代の友人と飲み。ちっとは腹もこなれるかと思ったが、超満腹のまま。居酒屋では何も食えずひたすら酒だけを飲む。なんかそしたら変な酔い方をしてしまった。
朝になりハラの動きも戻るかと思ったが、イマイチちゃんと動いてない感じ。今日はバイクで千葉の方まで行って飯を食う。やっぱりツーリングするならチバラキですな。で今日も定食のライスが炒飯でおかわり自由、というボリュームが売りの店に行ってしまう。昨日食いすぎたのに何やってんだか。
千葉の西部は梨が名産のようで、松戸や鎌ケ谷で梨農園の直売所が軒を連ねておりどこにも客がたくさん入っている。親父の墓のある埼玉の騎西も梨が名産なので、いつもは墓参りの帰りに梨を買ってくるのだが今年は行かない予定なので千葉で梨を買う。たくさん買ったので兼矢さんにもおみやげに持ってくか。
とまあすっかり前置きが長くなってしまったのだが道楽亭へ。席亭が亡くなってからは初か。
圓楽一門会は東京の東をホームにしているのであまり新宿には馴染みがないという兼矢さん。鳳月さんと落花山さんとの会を新宿でやっていたそうで、その時の思い出話をマクラに。企画ありの会だったそうだが、その企画がことごとく尖りすぎていて3回であえなく終わったのだとか。
一席めの『桃太郎』、最初の親子のスタンダード桃太郎で「おい金坊?」という問いかけがちゃんと寝た子に対してかけるようなトーンでいい。たまに寝た子を起こすように「おい金坊!」ってやってる人いるけどアレはちょっと。
二組めの親子はクセ強め。子どもが瞑想していたりアジテーションしていたり。それにいちいちツッコむお父つぁんもおかしい。
二席め、足立区から葛飾の水元に引っ越したそうで。……なんでそんなとこに。たまに水元公園とか行くけど、バイクでも結構遠いぞあそこ。「葛飾区のことよく知らないんで、どんなところなんですかって聞いてみたんですよ。そしたら『んー、足立区みたいなところ?』といわれました。治安が悪いのかと聞いたら今はそれほどでもないそうですが、昔は有名な悪い学校があったんだそうで。こないだ散歩してたら知らないおじさんに『おう、クスリやってるニイちゃん、その後どうした』って聞かれました。水元には誰かクスリやってたニイちゃんがいたみたいです」だそうで。
「今は鶯谷というと汚いイメージがありますが」そうか? いやまあきれいなイメージもないけど。「昔は根岸は風光明媚なところだった」と『茶の湯』に。
茶の湯道具の適当な名前が「チャスクウーノ」とか「シャカシャカくん」とか適当すぎるのが面白い。
「茶の湯なんだから上品に」といいつつ茶釜の蓋を開けようとして「あっつ! ……クソっ!」と叫び「一回は汚い言葉を使ってもいいんだ」というルールがすごい。
三軒長屋のくだりはカットで知人の訪問へ。
茶の湯を知らないという人が適当にやっていたらご隠居のお流儀とまったく同じになり、暑い茶碗を持って「あっつ! ……クソっ! ……ああこれは失礼を……一回ならいい?」とトレースしているのがおかしい。
三席めはアレンジ少なめの『百川』。少なめとはいいつつ結構入ってるけど。
前回の会のときも書いたんだけど、単に間違えたのか話の順番がちょっとおかしなところがある。たとえば今日の場合だと「顔を潰さねえで貰いてえ」というセリフが金団を飲み込んだあとに出てきた。やっぱりこのフリがあって「そこをどうか、『潰さずに』飲み込んでもらいてえんで」と強要されてくわいを飲み込む羽目になるという順番は変えられないと思う。
まあ単純に間違えたのだとしたら、何事もなかったかのように流せるようになったのはすごい。前座の頃になんの躊躇もなく「あっ間違えた! やり直していいですか?」とやっていたときと隔世の感がある。
百兵衛さんは「うしっ!」強め。朴訥感も兼矢さんらしい感じ。
打ち上げもあるようだが、バイクなのでもちろんパス。梨を渡して帰る。
タグ:三遊亭兼矢
コメント 0