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和室カフェ 其の二十八 [落語]

和室カフェ 其の二十八
於:神保町 らくごカフェ

トーク
入船亭扇橋『長短』
立川笑二『反魂香』
立川笑二『つる』
入船亭扇橋『富久』

天気も悪いしずっと家でブログを書く。
うーむ自分でいうのもなんだけど、書きすぎなんだよな。もうちょっとコンパクトにしないと時間もかかるし読む気もしなくなるし。

まずはふたり揃ってトーク。
扇橋師の初めての初席や談笑一門のクリスマスパーティーの話などを。談笑一門は談笑一家と弟子5人、さらに弟子のおかみさんたちもくるので大所帯らしい。さらに談洲さんの父親もくることがあるそうな。
一門の吉笑さんがNHKを獲ったことにも触れ、「結果を聞いても放送前にアニさんは教えてくれなかったんですよ。師匠には報告したって言ってたから師匠やおかみさん、アニさんのお母さんのTwitterのアカウントも見てみたんだけど、誰も匂わせとかしてなくて……」と笑二さん。「なんでそんなに必死なの!?」と扇橋師も驚く。
吉笑さんがそろそろ真打だろうがトライアルってなにをやるの? など立川流の内情を伺う。やはり協会が違えば噺家同士でも知らないことが多そう。
次々回あたりから以前にやっていたふたりでこれまでに体験していなかった場所に行くという企画も復活するとのこと。

扇橋師の一席め、先ほど話題に出た吉笑さんには今会いたくないという。ドヤ顔されるからだそうだ。「『アニさん取れなかったんですよね』とか悪気なく言うんですよ。笑二さんもそうだけど」。言いそう。
「真打と二ツ目の会ってのはあまりよくないらしいんですけど、怒られるまではやろうかなと」ということでまだこの会は存続しそうで何より。「というか私が定期的に笑二さんを聴きたくなるんですよ。だから今日は私はみなさんと同じです」。
「気が合う合わないというのはありますが、一蔵アニさんはいまだに『前座の頃はお前のことが大嫌いだった』っていうんですよ。そういうこといわなきゃいいのに。でもホント噺家になってから出会ってよかったですよ。最近よく言うのは学校で出会っていたら絶対に友だちになっていなかった」と『長短』に。
扇橋師の『長短』は初めて。らしいというかキッチリとスタンダードに。

笑二さんの一席め、扇橋師から「正月っぽくない噺を」とリクエストされたのだとか。
Amazonで上の階の住人の荷物が誤配送され、それを届けに行ってみたらちょっと違法臭い商売をやっていそうだったとか。そういう商売は10年くらい前はいろんなところによくあったけどねえ。
で、隣がなにをしている人かわからないというところから『反魂香』に。
俺『反魂香』てちゃんと聴いたことないけど、こういう噺じゃないよねえ。「隣の坊さんが夜通し鉦(かね)を叩きながらお経を読むので眠れない」というところだけは共通で、その他は笑二さんのオリジナルっぽい。
死んだ人を呼び寄せられる反魂香だが、それは人の身体を干して作ったもので、三年前におかみさんを亡くした八五郎が……とかなりのグロい噺になっている。

二席め、「だから『そういう噺じゃない』ってアニさんには言ってたのに。二席めは普通にやります」と一応縁起物の『つる』に。
しかしこれもまただいぶ改変されており、煙草屋のみいちゃんに「話が面白くない」と振られた男が「なんか面白い話はないですか」とご隠居のところに訪ねてくるというもの。そしてこの男が「筋道をつけて話せない」という人に話を伝えるのに致命的な性格で、しかも行動もブッ飛んでいる。この噺でこんなに笑ったの初めてだ。
しかも中はこれでもかというほど変えたのに、サゲだけは同じって。そこで戻ってくるのかーって意外だった。

扇橋師の二席め、「……そんなつもりじゃなかったんですけどね、最初から『つる』をリクエストしておけばよかった。しかしまあ結構なサイコのパスですよ。カネ払って客席で聴いてみたい。……1回でいいかもしれないけど……」。たしかに笑二さんはどの噺も面白いけど、聴くのに疲れるというかパワーが要る。ちょっと調子の悪いときとかに三席聴くのは重いかも。
富くじは米俵1俵分の米の中から色のついた一粒の米を目隠しして掴み取るくらいの確率だったとか。米俵1俵は約60Kg≒400合で1合が約6500粒らしいから、260万分の1。……そら当たらんわ。しかしあの時代に260万枚も札を用意できたんだろうか? 少し話は外れるが、年末ジャンボは2000万分の1なんだとか。ということは米俵7.7俵から米一粒。普段買ってる5Kgの袋だと約92袋。米問屋か。もう宝くじは買わない。
『富久』はすでに時期が違うかなーと少し気になるが、まあ本人が気づいてないはずがないんでなんかしら思うところがあるんだろう。
芝のお店で酔っ払った久蔵が「つるって昔は首長鳥って呼ばれてたの知ってます?」と管を巻くのがおかしい。

次回は5月らしい。それまでに企画でふたりに行ってもらいたい場所を考えておかなければ。
そして相変わらず文章量が多い。
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