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第65回三田落語会 昼席 [落語]

第65回三田落語会 昼席
於:浜松町 文化放送メディアプラスホール

春風亭いっ休『無学者』
入船亭扇橋『高砂や』
入船亭扇辰『井戸の茶碗』
入船亭扇辰『田能久』
入船亭扇橋『藪入り』

ああもうやっちまった。
前回の三田落語会で知り合いにカネ借りてまでこの会のチケット買ったのに、スケジュールにメモってなかったもんだから今日の兼好師の横浜にぎわい座の会のチケットも買ってしまった。金ないのに。俺の馬鹿ー。
前回は夜席に行きたかったのに間違えて昼席のチケットを買ってしまったり、三田落語会とはあまり相性がよくないのかも……。いやまあどちらも俺が悪いのだが。
普段なら兼好ファーストなので横浜の方を選ぶのだが、今日は夜席も行くので三田落語会の方に。浜松町なら定期があるから交通費もかからないし。
前回はチケット救済サイトにあげたところあっさりと買い手が見つかったので、今回も出してみた。兼好師だしすぐに見つかるだろうと思ったのだが結局買い手がつかず。無駄にするよりはと知り合いに進呈する。

いっ休さんは観音様へお参りに行った愚者と先生のやりとりと魚根問。これで『無学者』って演目なんだ。「無学者論に負けず」といって下がるのは定番の締めみたいなものかと思ってた。

扇橋師の一席め、「披露目の口上で師匠が『真打になったということは、ここに並んでいるお歴々と肩を並べて競い合うということだ』と言ってもらったんですけど……。同じ真打という立場で師匠と会に出る。しかも私が最初に出てきたということは、最後にも出るということです。どうか皆さん師匠の二席めが終わっても帰らないように。……皆さん見てわかるでしょ。『アイツ緊張してるな』って。正直言葉は悪いですがゲロ吐きそう」。天どん師みたいなこと言ってるな。
「しかもチラシに『扇辰扇橋』って! もうそこに矛盾が! 誰が出るんだって思いません!? 大丈夫、アタシがいちばん違和感を覚えてる!」。俺は先代の高座を生で聴いたことないしなあ。まだ名前には馴染んでいない様子。
アフターコロナで冠婚葬祭なども普通に戻ってきたというところから正月らしくめでたく『高砂や』。
扇橋師の『高砂や』では豆腐屋がヒデ爺というキャラで異彩を放ち笑いを誘う。

扇辰師の一席め、昨年の年末に罹ったコロナについて話す。「末廣亭昼席のトリだったのに二日出ただけ。代バネはだいたい文蔵さん。……よりによって。アタシじゃないですよ、協会が頼んだんだ。アタシが頼むわけない、そんなゆすりのタネになるようなこと」と苦い顔。
「かみさんも一緒に陽性になってね。どっちが先かわからないけども……。夏にもかみさんだけが陽性になったけど、そのときは大変だった。かみさん隔離しなきゃなんないからさ、食器洗うスポンジまで分けて。私は濃厚接触者だから仕事2本飛んだんだ。その一方でかみさんはリモートで仕事してんの。まあ今回は一緒でよかったですよ。言葉は悪いけど大威張りで寝てました」。とにかく軽症でまだよかった。
不自然な間が何度かあき、どうしたのかと思ったら「ネタ決まんねえんだよ。なんか聴きたい噺ありますか。あ、リクエストにはお応えしません。参考にするだけ」とのことだったが「まあお正月ですからめでたい噺をしましょうか」と『井戸茶』に。
頑固者の侍ふたりのカッチリした佇まいが扇辰師の雰囲気に良く似合う。
たまに扇辰師はケレン味たっぷりにクサくクサく演ることもあるが、やっぱりこういう端正な噺の方が好きだな。
屑屋の清兵衛さんが細川公のお窓下をこっそり通ろうとする際に売り声を出して見咎められ、咄嗟に「はいはいはい、ヒデ爺の豆腐屋ですよ」とやり驚く。扇辰師が弟子のネタを拾うとは。これが真打に昇進するということか。

二席めも「お正月なのでめでたい噺……さっきと同じこと言ってる」と『田能久』。めでたい噺? 「化ける」からかな?
噺の途中で山小屋で握り飯を食べるシーンがあるのだが、そこがなんだかやたら好き。全体的にファンタジックというか昔話っぽい噺ではあるのだが、そのシーンは特にマンガチックというか。なんか手塚治虫的なコマ割りが見えてくるような気がするのです。

扇橋師の二席め、「ヒデ爺はやったあとに他の演者の方が引き継いでくれることがあるんですが、まさか師匠がやってくれるとは」と扇橋師も驚いた様子。そりゃそうだろうなあ。
1月16日の藪入りに合わせて『藪入り』。
一度帰ってきた亀がお湯屋に出かけていく際にまたヒデ爺が登場し「豆腐屋! 出てくるな!」と怒鳴られるのがおかしい。
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