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三遊亭兼好独演会 [落語]

三遊亭兼好独演会
於:桜木町 横浜にぎわい座芸能ホール

三遊亭兼好『新聞記事』
三遊亭けろよん『黄金の大黒』
三遊亭兼好『紋三郎稲荷』
三遊亭兼好『二番煎じ』

昨日は恵比寿で社長と少人数でのタイ料理食事会。
仕方がないのでここぞとばかりに自分が食いたいものを頼みまくる。美味い超美味い。どれも美味かったがトムヤムクンのシーフード版トムヤムタレーが最高に美味かった。そらトムヤムクンの「クン」は「海老」という意味だが、それが「タレー(海)」になり海老以外にもイカやら貝やら入るんだから美味いに決まってる。以前タイ人の元嫁にも「なんで日本人はトムヤムクンばかり食べるの? タイ人はトムヤムタレーを食べるのに」といわれたっけ。
そしてやはり社長はパワハラをしてる自覚はない様子。参加者全員で黙り込む。どんな唐辛子よりも辛いわ。

にぎわい座での夢空間主催の独演会。愛想もへったくれもない会の名前。なんかもうちょっとあったってよさそうなもんだが。

まずは兼好師で一席。相変わらずひとりで三席やってくれるので非常に嬉しい。
「もう年末、時が経つのが早い。特にスマホにしてから早くなった気がしますね。スマホに支配されているようで腹が立ちますが。聞いてみたらスマホを使ってると江戸時代の人の3ヶ月分の情報を1日で処理してるんですって」。確かにそうなんだろうなあ。私が子どもだった昭和後期に比べても3倍くらいの情報処理をしているような気がする。
昔は新聞くらいしかなかった、と『新聞記事』に。
兼好師のは担がれたとタネ明かしをしたあともしばらく気づかないパターン。気づいた後も「なんでそんな……」とべそべそと落ち込んでいるが、「入ったウチが天ぷら屋だから……? 面白ーい」と一瞬でころっと変わる様が楽しい。
「匕首」を思い出すために毎朝女房とイチャイチャしてるところを嬉しそうに話すというのはいかにも兼好師らしい。

二席め、服飾大手のワコールが大量にリストラされていることに触れ、「ワコールの下着っていいらしいですね。……私は付けたことがないんでわかりませんが。でも私の周りで女装が趣味の方がいて、その人もいいと言ってました。下着にもお国柄というものがあるそうで、ヨーロッパは機能性重視、日本は年齢にかかわらず『かわいい』じゃないとだめなんですってね。中国は派手。龍がバラ咥えてるとか。あれはなんですかね、江戸時代の贅沢禁止令が出たときに裏地に金をかけたみたいに抑圧されると見えないところが派手になるんですかね」とあながち間違ってなさそうな。
「寒くなってくるとヒートテックの下着がありますけど、あれは汗をかくと余計暑くなるからダメ。以前先輩が『夢金』で船を漕ぐシーンで『うう、さみぃ』なんていいながら汗だくなの」。防寒具の話から昔はキツネの毛皮だったというところからキツネや狸の話に移る。
イタズラ付きの侍というキャラも珍しいが、駕籠屋をまったく悪びれずにからかうのがおかしい。そのためだけに稲荷寿司を犬食いしたり食後に毛繕いの仕草をするとか芸が細かい。

三席め、「昔は火事が怖かった」と火消しの話に。年末だし『富久』かとも思ったが火事の番小屋を描く『二番煎じ』だった。
毎度ながらキャッキャしているおじいちゃんたちがホント楽しそう。「シシの肉はいくら熱くても火傷しないそうですよ」なんていいながら慌てて食べてしっかり火傷したり。見回りの役人から鍋を隠すときに「尻に敷いて! シシの肉は火傷しないから」といってやっぱり火傷するとか細々と面白さが散りばめられている。
番小屋の湯気さえ見えてきそうな一席。
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