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黒門亭 第一部 3641回 [落語]

黒門亭 第一部 3641回
於:落語協会2F

林家ぽん平『味噌豆』
三遊亭わん丈『双蝶々 定吉殺し』
柳家我太楼『幇間腹』
桂文雀『七五三』
入船亭扇辰『蕎麦の隠居』

午前中は病院行ったり整体行ったり。
なんだかんだでまたギリギリになってしまう。最近多いなあ。

ぽん平さん、なるほど正蔵師に似ている。こぶ平をもうちょっと濃くしてイマドキっぽい髪型にした感じ。
『九日十日』と『味噌豆』を続けて。

わん丈さん、客席に子どもがいることを見て多少迷うような素振りも見せたが、「黒門亭て変わったネタが多いんですよ。なんでお子さんが楽しめるのはさっきので終わりかもしれないですね」と結局は『双蝶々』に入る。
どうやら今日この後に別の会が入っており、龍玉師とリレーでやるんだそうだ。へえ。
となると……わん丈さんも上手いと思うが、龍玉師のあの墨のようなノワール感と並べるとまだ明るさが抑えきれてない感じがするので、ちょっと塗りムラぽくなるかもしれない。まあ大きなお世話ですが。キャラもあるからなあ。

我太楼師、座敷に呼ばれた一八が、襖を開けるまでは「今日は若旦那にガツンといってやるんだ」と鼻息荒く決意するも、襖を開けた途端に豹変するのはわかっていてもおかしい。

文雀師、今年亡くなった金翁師から教わった噺で、しかも時期が限られているという珍品を。
七五三のお宮参りで坊主の袈裟と衣と数珠を拾ってしまい、縁起が悪いと不機嫌になった旦那に「今朝(袈裟)拾た 頃も(衣)十一月十五日 お嬢の寿命も数珠の数(法華経なので108珠)まで」という狂歌で縁起直しをするというもの。
扇辰師ですら「初めて聴いた。金翁師匠のネタ帳に書いてあるのを見たことが……あったかなあ」というレベルらしい。
もちろん私も初めて。坊主の風呂敷包みを拾うという特殊なことが二度三度続くのが落語らしくて楽しい。

扇辰師は演芸評論家矢野誠一氏作の噺を掛ける。
蕎麦屋にきたご隠居が、食後に店主を呼び細かいことで小言をいうが、次の日にもきて前の日の倍の量の蕎麦を食べ、また小言をいう……と繰り返す噺。
小言は至極もっともな内容だし、怒鳴ったり怒ったりというわけでもなく淡々と詰めてくるし、勘定もキッチリ払う。
このままでは明日は蕎麦を128枚食べる計算になり……というところでサゲ。
うーん……? もちろん扇辰師の端正な佇まいもあり、ご隠居は悪い人ではないというのは伝わるが、何がしたいんだろう……。不条理系の噺?
演る人によっては噺の内容的にご隠居がイヤミっぽくなり空気が悪くなりそうだが、そこをさらりと爽やかに聴かせるのはさすが。
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