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真打昇進襲名披露興行 令和四年十一月十日 [落語]

真打昇進襲名披露興行 令和四年十一月十日
於:国立演芸場

入船亭辰ぢろ『寿限無』
三遊亭伊織『芋俵』
入船亭扇蔵『親子酒』
ロケット団 漫才
入船亭扇好『のっぺらぼう』
鈴々舎馬風『楽屋外伝』
真打昇進襲名披露口上
入船亭扇辰『権兵衛狸』
鏡味仙志郎・仙成 太神楽
入船亭小辰 改メ 入船亭扇橋『富久』

代休取れたー。
昨日国立演芸場のチケットセンターを見ると、ど真ん中の席が空いていた。なんでよ。まあありがたいけど。
洗濯してたらまたギリギリになってしまい、すでに前座が上がってた。ウチの洗濯機はちょと開演に間に合わない時間に洗濯を終わらせる機能でもついてんのか。まあもっと早く回せってだけだが。

伊織さん、この披露目ではこれまで毎回『花色木綿』に当っていたのでまさかすべてそれで乗り切るつもりかと思ったが、もちろんそんなことはなかった。失礼しました。

ロケット団、池袋でもそうだったが、三浦さんが三人集Tシャツを着て三人集グッズの紹介を。各寄席ごとにTシャツを作っており(デザインはほぼ同じで色が違う)、国立の分は昨日売り切れたそうだ。国立の5日目からは鈴本、末廣、浅草で売れ残ったものも「特別に」売っており、残りあと6枚だそうだ。おーだいぶ捌けたなあ。一花さんや始さんがだいぶ頑張って売ってたからな……。
ただアクスタは大量に残っているそうだ。「どこに付けていくんだ! ってね!」「やめなさい!」。……まあねえ。「もしかしたら将来プレミアがつくかもしれない」といっていたが、確かにそれはあるかも。

扇好師、「怪談噺というのは実は夏よりも秋の方がいいそうで、その中でもいちばんいい日がある。それが11月10日で……」と超強引な理屈で噺に入る。これも「化ける」つながりなのか。

口上は扇蔵師が司会で上手から馬風師、扇辰師、扇橋師、扇好師。
大千穐楽で池袋のようなサプライズがあるかとちょっと期待したが、さすがに国立では無理だったか。
席がほぼ扇橋師の真正面なので、正面を見ている扇橋師と目が合う(ような気がする。まあ近眼なので扇橋師は何も見えていないだろうが)。
扇蔵師は扇橋師と二ツ目時代が重なっており、打ち上げの席ではよく扇橋師は寝ていたと話す。「彼は寝る間を惜しんで稽古に励み、先輩がくだらない話をしているときに睡眠を取っておりました」。
扇好師は「他の一門は師匠の名前を継ぐというときに『俺が』『いや俺が』となるんですが、ウチの一門は誰も継ぎたがらないという師匠不孝ばかりで……。そんなときに小辰が真打昇進をすることになり、ちょうどいいじゃないかと満場一致で決まりました。タイミングのいい男でございます」。直弟子は「扇橋」という名前に愛着がありすぎて、という感じも受ける。
馬風師、「今日は千穐楽ということで新真打たちから豪華な弁当が家族の分まで用意されていました。こういう気遣いはこれからもやっていくように」。最後の馬風ドミノも派手に決まる。
扇辰師、「心配したコロナの影響もなく50日やってこれた。運のいい男でございます。反対にかわいそうなのは團十郎。……まあ向こうはこちらのことを何も知らないでしょうが」。「噺によってはアタシよりいいんじゃ……」というくだりで馬風師がウンウンとうなずかれ、「扇橋、馬風師匠の弁当を下げてこい」。先日は言おうかどうか迷いながらという感じだったが、今日は「口幅ったいようですが、私どもの自慢の弟子でございます」と胸を張ってキッパリと。ああもう胸熱ですよ。
万感の思いで最後の三本締めを。……まああと半年はまた機会は何度もあるだろうけどね。

扇辰師、『権兵衛狸』は先代扇橋師から教わった+「化ける」ということでこの披露目ではよく掛かっていた。
実は毎回気になっていたのだが、狸が戸を叩いて権兵衛さんを呼ぶときに、一度めは「(ドンドン)(1拍)ごーんべ」なのだが、続いては「(ドンドン)(半拍)ごーんべ」とちょっと早い。でもってお仕置きをされた後は一度めも二度めも「(ドンドン)(1拍)ごーんべさん」なのだ。このテンポになにか意味があるのだろうか……。

扇橋師、「先ほどの口上でタイミングがいい、運がいいとありましたが、『人間万事塞翁が馬』といっていい後は悪い、悪い後はいいんだそうです」と『富久』に。
え、最後の最後に火事の噺!? とも思ったが、確かに最後はハッピーエンドなのだから千穐楽にはふさわしいのかもしれない。
扇橋師の場合は本家からの火事見舞いの酒をちゃんと3杯でやめ、酔って寝てしまうという型なので安心する。だらしなく飲み続け、鳶の頭にキツく叱られる型もあるが、どうもあれはなんだかイヤ。意地汚く酒を欲しがるのも嫌だし、叱られて逆ギレするのも性根が腐ってて嫌だ。そういう人が救われるというのはね……。酒にはだらしないが根はいい人、の方が最後の「よかったねえ」感は強い。
それと富の売り主になんとか金をもらえないかと粘るシーンでは、必死さはあるが悲痛さはさほど感じさせなくてこれもいい。悲痛さを前面に出しすぎるとサゲはわかっていながらも暗い気持ちになってしまう。そういった湿っぽさを感じさせないのは助かる。
頭の家に置いてあった大神宮様の戸を開ける前の必死の形相が解けていくときの変わりぶりもお見事。

終演後、未来にプレミアが付くことを期待して各個人のアクスタも購入する。……何だ結局アクスタ全種とチケットホルダー、池袋ではTシャツも買って、結構グッズ買ったなあ。
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とりあえず私にとっても怒涛の50日間が終了。まだしばらくは真打昇進関連の会があるだろうからそちらにも行きつつ、今後はこれまで通り兼好ファーストに戻して行くと思う。
……というか正直もう小遣いが……。祝儀やらチケット代やら結構ぶっこみ、タイ旅行積立金に手をつけて1~2週間のタイ旅行1回分くらいつぎ込みました、はい。まーほら今タイに行けるような状況じゃないんで。
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