SSブログ

真打昇進襲名披露興行 令和四年九月二十四日 [落語]

真打昇進襲名披露興行 令和四年九月二十四日
於:鈴本演芸場

春風亭一花『子ほめ』
翁家和助小花 太神楽
三遊亭圓歌『お父さんのハンディ』
春風亭一朝『目黒の秋刀魚』
すず風にゃん子金魚 漫才
鈴々舎馬風 漫談
柳亭市弥 改メ 柳亭小燕枝『金明竹』
林家正蔵『松山鏡』
江戸家小猫 ものまね
柳亭市馬『親子酒』
真打昇進襲名披露口上
立花家橘之助 浮世節
入船亭小辰 改メ 入船亭扇橋『鈴ヶ森』
古今亭菊之丞『鍋草履』
林家正楽 紙切り 若駒 ボートレース 一蔵
春風亭一蔵『子別れ(下)』

今日も雨。よく降るなあ。バイク使えねーじゃん、とはいいながら上野までは定期があるから駐輪場代払う方が高くつくんだけど。

披露目興行も4日めに入り、二周目に。
鈴本3日連続は初めてじゃないかなあ。まあ明日もくるけどな!

一花さん、鈴本限定三人集Tシャツを売るよう「親分」から命じられており、「現在私の主人が売っております」と人妻感を醸す。
着物の色が見事に後ろ幕と同じ水色で溶け込んでいるのがなんか知らんがおかしい。

一朝師、そういやもうそんな季節かあ。
駄々っ子殿様となぜか伝法な喋り方をする家来たちのやり取りが楽しい。

小燕枝師、道具屋のおかみさんがなかなかエキセントリックで楽しい。
上方弁の使いが逃げると「オイ! ドロボー!」と叫んだり、旦那と話が噛み合わなくても開き直ったり。

市馬師、酔っ払いがおかしな屁理屈をこねるのが上手いのはそんな場面をよく見ているからなのか。

真打昇進披露口上、一蔵師ひとりの口上は今日が初めてのはず。
入門当時は「誰だこのチンピラは」と思われていたらしく、口々に似たようなことを言われる。しかし最後は兄貴分キャラで上からかわいがられ下から慕われるという一蔵師の人となりを温かく伝える口上となっていた。
馬風ドミノ、横にいた一朝師は大丈夫かと少しハラハラするが、無事(?)綺麗に吹っ飛んでいた。まあ一朝師はもう披露目も5回目だし慣れっこか。
馬風師のリクエストで横笛も披露。生で、しかも目の前で一朝師の笛を聴くの初めてだー。本人は「言い訳じゃないけど、ここ数年吹いてない」と仰っていたが、ちょっと感動。

橘之助師、寄席囃子メドレーの後、「昨日小燕枝さんが『かっぽれ』踊ったんだってぇ? 『見れたもんじゃない』って言われてたわよぉ」と腐しながら「じゃ、『かっぽれ』踊りましょうか」とキレッキレの踊りを魅せる。
正直小燕枝師のかっぽれもよかったが、橘之助師はすごいよ。身体にズドンと芯が通ってるのが素人目でもわかる。やー、噺によく出てくる芸者遊びとか、このレベルでやられたらハマるのもわかる。

扇橋師、口上などでなぜか「目付きが悪い」とずっと言われ続けており、「あ、目付きの悪い扇橋です」と開き直る。目つき悪いかな?
ネタは得意の『鈴ヶ森』を。
喜多八師から教わったというこの噺、何度聴いてもハズレがないというか。

菊之丞師、『鍋草履』は初めて聴く噺。寄席で新しいネタを聴くと嬉しい。

一蔵師、やはりひとりの口上が初めてなのでやや緊張していたのか。「師匠が笛を吹いてくれたんですけど、……横笛ってここ(一蔵師の耳の横)で音が出てるんですよ。……うるせえ……耳がおかしくなりそう! でも一之輔兄貴のときにも笛を吹いてたんですけど、三朝兄貴と一左兄貴のときはなかったんですよ」と嬉しそう。
一蔵師の『子別れ』は3年以上振り。一蔵師の場合、番頭さんがかなり仕込んでおり亀吉にまでアプローチしている。
亀吉をいじめた斉藤さんに対して、「『おとっつぁんに夜道に気をつけろ』っていっとけ」というのが一蔵師らしくて楽しい。
両親どちらからも「俺(私)のこと、なんか言ってた?」と聞かれ、「あん?」とチンピラっぽく聞き返すのもおかしい。
なんというか真打になったからって急になにかが変わったわけではないんだが、とはいえなんかが違うような。それがなんだかわからないけど。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。