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SKIPシティ落語会&ウィークエンドシアター 柳家喬太郎 『浜の朝日の嘘つきどもと』 [落語]

SKIPシティ落語会&ウィークエンドシアター 柳家喬太郎 『浜の朝日の嘘つきどもと』
於:川口 SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ

柳家やなぎ『お菊の皿』
柳家喬太郎『野晒し』

喬太郎師が出演した映画『浜の朝日の嘘つきどもと』とセットの落語会。コロナが流行ってから初めて大きなスクリーンで映画見るかも。
主演の高畑充希は美人だし大久保佳代子はキャラ通りなのにすごくいい演技してるしもちろん我らがキョンキョンもさすが。
……けど流石にちょっとご都合主義が過ぎませんかね……。まあ実在の映画館をモデルにしたストーリーだからってのもあるし、南相馬の支援も兼ねているのかもしれないがそれにしたって。
閉館を決めた映画館朝日座支配人の喬太郎師のところに高畑充希が乗り込んでくるというオープニングなのだが、そもそも誰かもわからないような人がいきなり乗り込んで、周りの人の困惑もお構いなしに勝手に引っ掻き回して決まっている話をひっくり返そうとする。……ラノベとか厨二くさい漫画によくあるパターンを臆面もなく映画でやりますかね……。しかもなんで周りもそれに従ってんの?
そんでストーリーが進んでなぜ主人公が朝日座にきたのかがわかっても、全然「なるほどー!」とはならない。動機うっすいなあ……。いや、別に面白くないわけじゃないんだよ? 2時間近く飽きさせずに楽しませてもらいました。けどなんちゅうか、日常の延長線を描いているような映画で、「いやそうはならんだろ」という違和感があちこちに散見されてなんかそれが引っかかった。

映画が終わり15分程の休憩のあとにやなぎさんが登場。
「映画を見て、その後に映画に出ていた師匠が落語をやる、となると『あれこの人も映画に出てたのかな』と思われるかもしれませんが出てません」。
途中までは普通の『お菊の皿』だったが、途中から地下アイドルのような感じになったうえ、調子を崩して皿が数えられなくなったのだが、なぜか客と一緒に皿の枚数を数えるというものに。最近ちょっと聴き飽きていたから新鮮だった。

喬太郎師、最近膝を悪くしたそうで今日は釈台を前に。「決して笑点の視界を狙ってるわけじゃございません」。
マクラはもちろん映画の撮影秘話などを。
「この映画のなにが贅沢かって大和田伸也さんと六平直政さんですよ。商店街の会長や店主役でちょこっとしか出てこないの。最終シーンを撮ってるときに『こんな少しなの久しぶりだよなあ』なんて話していて、こちらは恐縮しきりですよ」。
「あの映画にね、同期の扇辰さんと後輩の左龍さんも出てるんですよ」。ええっ!? 扇辰師が出てたら気づくと思うんだけど。「私の祖父さんが映画館を建てたっていう設定なんですが、その映画館のロビーに祖父さんと親父の写真が飾ってある。その祖父さんが扇辰さんで、親父が左龍さんなの。遺影。で、公開後によーーーーーく探してみたんですが、その遺影が映ってるところ一個もないの」。じゃあ気づけるはずもない。「でも慣れない撮影中に、写真でも仲間がいるっていうのは心強かったですよ」だそうで。
映画の中で次回上映作品の紹介チラシがちらっと映るシーンがあったのだが、そのチラシのイラストを喬太郎師が描いたんだそうで。「監督が描いてみてっていうからいいっすよってさらさらっと描いたら『あらいいじゃない、これ使おう』って持ってっちゃった。それは下書きなのに! いかに金をかけないで作った映画かと……」。あ、やっぱり? それっぽいなと思ったんだ。
「本来落語は前の人がやったのと似たような噺は『つく』といってやらないというのが不文律なんですが。今日はその珍しいものをお見せします」といいながら幽霊ネタの『野晒し』に。なんでついてる『野晒し』を演るのかという事情も言っていたのだが、なんだったっけかなあ。
昔は今の田原町のあたりを新町といい、馬の革で太鼓を作っていたと丁寧に仕込みを入れてから噺に入る。
逃げた周りの釣り人からせしめた焼き豆腐と油揚げの弁当を食べているシーンでは丁寧につゆを舐めあげ、「こういうところはやっぱり俺も柳家だな」とポツリ。
改変などもまるでなく、最初から最後までびしっとした正統派の古典。聴き応えのある一席。
……ではあるんだけど、一席かあ……。映画に落語ついて、落語は一時間あるから前座含めても二席かな、そりゃお得だわーと思って行ったんだけど、一席かあ……。そっかあー……。いや、まあ、ねえ。そりゃ俺が勝手に思ってただけだけどさ。やっぱさすがにこの値段じゃキョンキョンは二席はないかあ。
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