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第20回東大島亭 春風亭一蔵 柳亭市弥 入船亭小辰三人会 [落語]

第20回東大島亭 春風亭一蔵 柳亭市弥 入船亭小辰三人会
於:東大島 東大島文化センター

オープニングトーク
入船亭小辰『たらちね』
春風亭一蔵『寝床』
春風亭朝之助『近日息子』
入船亭小辰『替り目』

なんだかぐずぐずとハッキリしない天気。
降ったり止んだりしてるのでバイクではなく電車で。
市弥さんが濃厚接触者となったため欠席。二人会になると会場のスタッフから留守番が入っていた。

オープニングトークではまずふたりで登場。小辰さんが「いつもは市弥兄とやってる会なんだけど、今度三人で真打に昇進するからと無理矢理頼み込んで……」「あっ、お前そう言い方すんのか」「私と市弥兄、一蔵アニさんと市弥兄は仲良いんだけど、私と一蔵アニさんとはあんまり仲良くない」みたいな茶番を。
一蔵さんが「いやー、初めて降りましたよ『ひがしおおしま』」「『おおじま』ね。アニさんダメ、『おおしま』っていったら嫌われるから」という豆知識も。毎年忘れる。
「今日は市弥さんがお休みということで、昨日会場スタッフの方が予約した人全員に電話したんですって。偉い! 〇〇の✕✕さんも見習え! ■■の△△とか! ※※とか!」と実名を挙げる。まああまり良くない噂のところばかりだったがマジなのか。1個はホントに劣悪らしいが。
「でね、そのときに『市弥さんはお休みです』っていったら『じゃあいいです、行きません』っていった人が3人いるんですって。……つーかスタッフもなんでわざわざそんなこというの? とりあえず名簿を見せてもらえませんか。毎晩2時に電話してやる」と怖いことを一蔵さんがいう。
「まあそんなことしませんけども。そんなわけで市弥さんはこられないので二人会にしようかとも思ったんですが、急遽ゲストをお呼びしました! 皆さん今日はすごいお得! 『ええっ!』って人に来てもらいましたから! あっ一之輔師匠じゃないですよ。一之輔師匠もお休み中ですから。私の師匠の一朝でもないです。扇辰師匠は他の仕事があるらしく……。そもそも市弥さんの代演なんだから市馬師匠……は予算が……」「今いった人の誰が来ても予算足りないよ」などのハードルが爆上げされたやり取りの後に朝之助さんが登場。
「昨日真打昇進披露目の準備の手伝いをしてるときに突然『明日空いてる?』って聞かれて。準備の続きだと思ったらここにいます」とのこと。
一蔵さんが「俺たち三人の会の恒例なんだけど、出番はじゃんけんで決めてる。勝った人がトリ」と朝之助さんに説明する。「で、これはガチだけど、これから俺と小辰さんはパーを出します」と宣言。朝之助さんは「え、え?」と戸惑いながらもグーを出す。「そりゃそうなりますって……」とこぼすも一蔵さんからは「この茶番がわかってる」と褒められる。
普段は小辰さんの会ということでサラ口とトリを、仲入りが一蔵さん、仲入り後が朝之助さんとなる。

小辰さんの一席め、新真打それぞれの番頭の噂を。一蔵さんの番頭は朝之助さんで、「十のことを頼むとそのうち九間違ってる」。市弥さんの番頭は市童さんだそうで「十のことを頼むと五でいっぱいになる」。小辰さんの番頭は辰乃助さんで「十のことを頼んでも何も聞いてない」そうだ。
噺はなんとも端正な雰囲気が漂う『たらちね』。キッチリとしていて隙がなく、落語の教科書にでも載せたいような感じ。やっぱり上手い。

一蔵さんは先日いってきた三重の旅の仕事の話をマクラに。落語のワークショップをやったそうで、「落語のような芸事は自分もやってみたいと思うのか」と『寝床』に。一時期はよく聴いていた気がするが、高座では約4年ぶり。
この旦那は自分がまずいとは思っていないタイプで、重蔵との見解の相違で会話が噛み合わないのがおかしい。

仲入り時になんかのチケットを。先日小辰さんのチケットを買えなかったので、今日はちゃんと現金を持ってきた。最近大体スイカで払うから現金あんまり持ってないのよ。
小辰さんの大初日と土日祝でのトリをすべて。つっても5枚。一蔵さんも5枚なのでイーブンということで。つっても真打披露興行は一之輔師も天どん師も一度しか行ってないので、5回ずつってのは初めて。
仲入りが終わる前に一蔵さんが「そろそろ仲入りが終わります。このあとは朝之助さんの大爆笑落語が始まります」とプレッシャーをかける。

朝之助さん、「なんであんなハードルを上げるんでしょうか……」とボヤく。
『近日息子』はほぼ兼好師ばかりで聴いている一席。その点では昨日の王楽師と同じなのだが、噺の骨組みだけが同じで中身がぜんぜん異なるので比較しないで楽しめた。
特にいい間違えをする男とそれを指摘する男の言い争いの場面は新鮮。

小辰さんの二席めは酒飲みのマクラから『替り目』に。
最近は亭主帰宅後から始まりうどんやを呼ぶところまでを演ることが多かったのだが、今日は最初の俥屋の場面からおでんを買いに行かせるところまで。
その場合ウソをつくと下唇が出るという亭主が「(弁天様といったのは)ウソだからな!」「わかってるよ……下唇が出てるから」とサゲるのだがそれがちょっとわからないんだよな……。「ほんとは出てない(ウソをついてない)けど女房がそういうことにしておいてあげてる」というものなのか。

終演後もちょぼちょぼと降ったりやんだり。ガッと振ってカラッと晴れてくれたほうがいいんだけどなあ。
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