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第二十五回 東海道神奈川宿寄席 [落語]

第二十五回 東海道神奈川宿寄席
於:桜木町 横浜にぎわい座芸能ホール

三遊亭けろよん『黄金の大黒』
三遊亭兼好『堀の内』
春風亭柳雀『青菜』
春風亭柳雀『お菊の皿』
三遊亭兼好『やかんなめ』

昨日の反省を活かすべく早めに家を出ろ俺。
いや今日は開演時間は間違えてないけど、所要時間を見誤った。
おかげで最寄りの桜木町に着いたのが開演2分前という。
しかもこれまで地下ののげシャーレだったから慌てて地下行ったらすごい小さい子たちがバレエの練習しているところに迷い込んで戸惑う。え、俺またやっちゃった? と思ったら今日は上の大きいホールだった。はあついにここまできましたか。最初は公民館だったのに。

兼好師の一席め、柳雀師について「今はまだ披露目が残ってるようで、疲れてるんだと思うんですよね。けど彼はわかりにくい。彼は私よりも歳がいってから入門してるから疲れが残ってるはずなんですが、『大丈夫?』と聞くと『大丈夫です』って応えるんだけど、それが退院してきた日の朝、みたいな……」。
噺に入ると粗忽ぶりがなんか以前よりもパワーアップしてる気がする。兼好師の粗忽者はみな一様になんかやたらと忙しなく、常になんか動き回っている。その動きがまたいちいち楽しい。
腰巻弁当に怒った主人公が隣の家に怒鳴り込んで自分の家に戻って謝る、という定番のくすぐりも「最近じゃとなりのおかみさんが楽しみにしてる」ところまで行っているのがおかしい。

柳雀師の一席め、「昨年脛の骨を骨折しまして。(同時に昇進した)昇也さんも骨を折って、芸協は骨折しないと真打昇進できなくなったんじゃないかという……。昨年伊豆で土砂崩れがあったときに現地にいまして。通行止めになっているところを回り道しようとしたら足がツルーッと滑りまして。そこで踏ん張ったら変な方向に足が曲がってそのまま折れちゃった。滑ったときに踏ん張らなければ尻餅だけですんだのに。だから私は学びました。滑っても踏ん張らない!」だそうで。
入院してるときに同室のオッさんにいわれた親父ギャグとまったく同じことを宮治師にいわれたそうで、「してみるとあのオッさんか笑点に出られたんじゃねえかって」。宮治師はどこでもいじられますな。
柳雀師のはおかみさんもノリノリのパターン。「実はどこかのお嬢様じゃねえかって言われるぞ」というセリフに俄然やる気を出す。実はあまり「おかみさんの評価が上がる」というパターンてないんだよな。

二席め、「今日の仕事の依頼は二ツ目の頃に受けていて、ゲストで一席と思っていた。もしかしたら開口一番かとも思ってたくらいで……。まさか二席あるとは思わなかったから着物も一着しか持ってきていない」と確かに一席めと同じもので登場。
お菊オンステージでは助っ人としてフレディマーキュリーがライブエイドと同じEROのコールアンドレスポンスを行うが、さすがにこのご時世客席からのレスポンスはない。マイケルジャクソンも出てきてムーンウォークを行うが、「足がないからわからない」というのがおかしい。というか座布団の上でムーンウォークを表現しようと試みるのがすごいというか。

兼好師の二席め、『やかんなめ』は一年半ぶり。あまりやらない演目だよなーと思いつつ過去のブログを見てみるともうそこには今日と同じ感想が書かれているのでした。やるな過去の俺。
というか当たり前っちゃ当たり前なんだけど、引っかかるポイントはそんなに変わっていない。
いやでもほんと面白いのよ。やっぱり中間の可内(べくない)が終始ゲラゲラ笑っているのがいい。結構ガチのトーンで「お前には暇を出す。とっととどこへでも行け!」とまで言われてしまうのに全然堪えてないところにこれまでの信頼関係がにじみ出る。

終演後、次回のチケットを購入しようかと思ったのだが、その日は小辰さんが披露目の主任の日で時間もかぶっているのでやむなくパス。私は普段は常に兼好ファーストなのだが、さすがに今年のこの時期だけは一蔵ファースト、小辰(扇橋)ファーストにならざるをえない。真打昇進興業は一度きりだし。つーか三人で昇進するうちのふたり追っかけてるんだから、週末は必ずどっちか、下手すりゃ二日連続ってこともあるっていうか実際あるからなあ。
追っかけ仲間から野毛で呑んでいくかという誘いをもらうが、今日はこの後があるのでやむなくパス。立ち飲みでも美味しい刺し身があったりするので行きたいんだけどね。
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