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雷門音助 vs 三遊亭兼太郎 「緊褌一番」 [落語]

雷門音助 vs 三遊亭兼太郎 「緊褌一番」
於:新宿三丁目 道楽亭 Ryu's Bar

三遊亭兼太郎『お菊の皿』
雷門音助『人形買い』
雷門音助『悋気の独楽』
三遊亭兼太郎『天災』

総武線で秋葉原から新宿へ。
新宿線で新宿三丁目まで行った方が早いんだけど、昼メシを食うところを探すために新宿に。
けど雨がすごく、結局地下道を通って新宿三丁目まで行ってしまう。何してるんだか。
以前に行ったことのある店もすでになかったり。

久々の道楽亭。
……………………コレ何が変わったん?
正直少なくとも客席からは変わったところが見当たらない。おお怖。ま、俺はクラファン出してないから何も言うことはないけど。出資した人が納得してるならいいんだけど。

兼太郎さんの一席め、暑くなったり寒くなったりする最近の気候に触れ、暑くなってくると怪談噺が掛かる、と『お菊の皿』に。
皿屋敷へ行く若い衆が三人組だったり、ご隠居んちで酒を呑んで行ったりとこれまで聴いたことのない型。
これは兼太郎さんに限ったことではないけど、お菊さんがはっちゃけたあたりから完全に現代になっている。その方が地下アイドルっぽいくすぐりとかをいろいろ入れられるのはわかるんだけど、それまで頭の中に着物で周りは江戸の風景を描いていたのがバグるんよ。
処理が追いつかなくて混乱するんで、現代ネタはスパイス程度にしてほしいところ。

音助さんの一席め、「兼太郎さんとは協会も違うんで普段はあまり会わない。前座の頃は兼好師匠のお手伝いをしていて、その頃に兼太郎さんが入ってきたのでそのときくらい。ただ、去年あたりからなぜか会うことが増えてきて……。それで今日の会もできた。今日楽屋で会ったときに『出番どうします?』って聞いてくるんですよ。なので『仲入りとクイツキを考えてきた』と答えたんですが、大体ここで普通は揉めるんですよ。『いやいやアニさんがトリとってくださいよ』とか。彼はそういうの一切なく、『あ、そっすか』だけですからね。ほぼ同期のようなものですが……」。
兼太郎さんのマクラで「私はアニさんのことが大好きと言っているんですが、アニさんの方はそうでもなさそう」てのはあながち間違ってないのかも……?
季節の節気の話から『人形買い』へ。これこないだ小辰さんが「できたらカッコいいですよね」って言ってたヤツだ。
人形屋の小僧がペラペラ喋っている場面ばかりでなく、占い師や講釈のところもキッチリと。
こういう噺の中に講釈などが入れ子になっている噺って難しそう……。さらっとこなしているのを見ると、単純にすげえなあと感心する。

音助さんの二席めはさらっとスタンダードに。
この噺に出てくる「辻占の独楽」ってどれくらいの大きさなんだろ。
小さいプチトマトサイズの人もいるし、プラムサイズの人もいる。今日の音助さんのは普通のトマトサイズで結構大きい。

兼太郎さんの二席め、兼好師の型がベースにありながらも細かいところはいろいろと変えている様子。
紅羅坊名丸が手紙を読む場面では、手紙と八五郎の顔を見比べていちいち顔を顰める。それに八五郎がキレるのだが、後で八五郎が長屋の熊に天災を教える際にも再現してるのがおかしい。
紅羅坊が「アナタ柳のような心持ちになれませんか」といっていたところを「アナタ柳家になれませんか」と熊に言ったところで客席から笑いが漏れ、「なんでこんなに笑われてるんだ俺は」と不満そう。まあ芸風違うし。なにげにマクラで話していた「師匠には理不尽に怒られたり怒鳴られたことがない。でもあまりにも怒りすぎて呆れた声で『柳家だったら3日でクビになってるよ』って言われた」ってのが効いてる。
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